[NIKE]とか[adidas]を履いている人たちの中に、1人ぐらい[DIADORA]を履いている奴がいたって良いと思いませんか(笑)!?(新井伸吾)
— 新井さんが[DIADORA]というブランドに意識的に触れたのはいつ頃のことですか?
新井:初めて存在を知ったのは、小学校3年生くらいの時だったと思います。[DIADORA]って僕らの世代だと、サッカーのイメージが強いと思うんですが、僕は幼少期からテニスをやらされていまして(笑)、初めて出たテニスの大会で履いたシューズが[DIADORA]のテニスシューズだったんです。当時、ジェニファー・カプリアティとか、ゴラン・イワニセビッチとか、強豪選手がこぞって[DIADORA]のテニスシューズを履いていて、すごく憧れがあったのを覚えています。
— [DIADORA]がファッション的に気になり始めたのはいつ頃からですか?
新井:僕の中では常に気になる存在ではあったのですが、『N9000』がフックアップされる前に、『DAVIS』っていうテニスシューズが復刻されたんですよ。それをキッカケに、自分の中の[DIADORA]熱が一気に再燃した感じはありますね。当時、リアルに履いていたテニスシューズだったので。本当に格好良いシューズで、今見てもたまらないです。
— リローンチ後の[DIADORA]は、昔と何か変わった部分はありますか?
新井:自分の中の変化という意味で言えば、昔は履きやすさとか特に気にせず、Made in Italyへの憧れっていう部分で[DIADORA]のシューズを購入していたんですが、実際、大人になって改めて足を入れてみると「マジか!」、と(笑)。本当に、驚くくらい履き心地が良いんですよね。
— スニーカーショップでは無いBEAMS T HARAJUKUで、今回の『FROM SEOUL TO RIO PACKS』のポップアップショップが開催されるというのはどういった経緯で?
新井:昨年、[DIADORA]の本社にお邪魔させて頂く機会があったんです。イタリアのトレビゾという街に[DIADORA]の本社はあるんですが、本社にはオフィスに繋がる形で工場が併設されていて、この工場がとにかく最高でして。職人さんが1つ1つ丁寧に靴を作っていて、工場の一角にはアーカイブスペースもあり、歴代の[DIADORA]のシューズが並んでいる様には、危うく泣きそうに……。とまぁ、そんな光景を間近で見せられたら、必然的に好きになりますよね(笑)。
— そうですね(笑)。新井さんにとっては[DIADORA]のどんな部分が魅力的ですか?
新井:良くも悪くも、大手のスポーツブランドにすごく勢いがある中で、[DIADORA]って意表を突くというか、ハズしになり得る存在だと思うんですよね。そういう靴って、重宝するじゃないですか。というか、[NIKE(ナイキ)]とか[adidas(アディダス)]を履いている人たちの中に、1人ぐらい[DIADORA]を履いている奴がいたって良いと思いませんか(笑)!?
— まさしくその通りです。何か特に思い出に残っている[DIADORA]のアイテムはありますか?
新井:BEAMS Tで別注させてもらった『N9000』ですね。僕の考えるイタリアを素直に表現させてもらった1足です。こんな靴を作らせてもらえるのは、[DIADORA]しかないかな、と。もちろん、デザインに関しては、賛否両論あると思うんですよ。でも、これを作れたっていうだけでも僕は十分満足というか(笑)。[DIADORA]の本社の方々もBEAMS Tのことをすごく良く理解してくれていて、今回のポップアップショップもすごくスムーズに話が進みました。
— BEAMS T HARAJUKUではスニーカーに加え、アパレルコレクションも展開予定ですが、どういった提案を考えていますか?
新井:7つ全てが全く違うモノに見えるくらい、それぞれ個性のあるモノなので、1つ1つのショップの世界観を上手くトータルで見せる事が出来れば嬉しいなと思っています。スニーカーショップでは無いBEAMS Tが、スニーカーコミュニティに携われているのは本当に嬉しい事なのですが、だからこそ、スニーカーショップとは異なる部分で表現をしていかなきゃなということは、常々考えていますね。