『波との対峙』荒木大輔(スタイリスト)

by Mastered編集部

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自身のスタイリングにおけるサーフィンの影響

— ここまでサーフィンにどっぷりだと…他に何か楽しみってないんですか?

荒木:それが最近悩みなんですけど…。あ、キャンプには興味あります。でもどっちかというとキャンプ道具が欲しい、っていう感じ(笑)
あれ、カッコ良くないですか? テントとか貼れるのって。タープとか。

— 道具はまだ全然持ってない?

荒木:ない。この前、撮影でカッコいいタープが欲しくて岡部クン(編集部注:スタイリストの岡部文彦氏)に電話したら、速攻で『このサイト見て!』って言われて(笑)彼はスゴい。

— 彼はちょっと異常ですよね。完璧な自然児(笑)。でも荒木氏も今はすっかり自然系になってますよね。

荒木:でも、山に行くよりは海に行きたい。
なんかプロのサーファーが、ホテルのないエリアでキャンプをベースにサーフィンしてるフォトストーリーなんかを見ちゃうと、すごくカッコイイなぁって。

やっぱり山より海

やっぱり山より海

— やっぱりサーフィンなんですね(笑)
となるとやっぱり海の近くに家を持っちゃう、っていうのは憧れます?

荒木:憧れますね?。

— その予定は?

荒木:どうですかねぇ?。葉山くらいの距離だったらアリですけど。でも千葉とか鹿島になっちゃうと無理。仕事場から遠いし。
都内まで出てくるのが億劫になっちゃいそうなので。

— サーフィン中心の生活になって、都内と疎遠になっちゃう気はないんですね。やっぱり生涯ファッションですか?

荒木:もしサーフィンのスキルがプロ並みだったらちょっと考えるけど、それはないですからね。

— なるほど。仕事の話ついでにお聞きしますが、最近のスタイリングにサーフィンのテイストを感じる事はほぼ皆無なんですが、それはやっぱり意識しての事なんですか?

荒木:してますね。一時期そうなってる時期もあったんですけど、サーフスタイルって突き詰めていくと服いらなくなっちゃうし。ファッションじゃなくなってきちゃうから。
自分がそういうスタイルを提案してた時期は、まだハイファッションが流行ってた時期だったから新しさも感じて良かったし、推してたんだけど。
だんだん時代がこっち寄りになってきたんで、もういいかなって。

— 自分自身のスタイル的には、どうなんですか?

荒木:オシャレはしようと思ってますよ(笑)
だいぶ若さがなくなってきたんで、手を抜いたら通用しねぇな、って。

— サーフウェア以外に、ちゃんと服とか買ってます?

荒木:最近ロバート・ゲラー(Robert Geller)のVネックのTシャツ買いましたよ。

— それって若干サーフィン寄りじゃないですか?(笑)

荒木:だよね(笑)

— では、サーフィンの道具についてお伺いしてもいいですか?

荒木:この時計はニクソン(Nixon)の物で、海に着けて入っても大丈夫な防水仕様です。
タイドグラフが付いてて、潮の満ち引きが分かるようになってます。

— なんとなく前からニクソンの時計をしてるイメージがあるんですけど、それは機能性とデザインのどちらを重視した結果なんですか?

荒木:デザインですね。

— 今着けてるのもニクソンですか?

荒木:こっちはクイックシルバー(QUIKSILVER)です。これにもタイドグラフが付いてて機能的なんですが、デザイン的もカッコ良くて、よく『それどこの?』って聞かれますね。

— ウェアの方は?

荒木:ハーレー(Harley)のサーフパンツなんだけど、これが最高に調子イイんです。
あんまり伸びる海パンってなかったんですよ。
今までのウェアだと気になってた膝のひっかかりがないし、とにかくストレスがない。
夏場は、部屋着にしてるくらい。ジムにも向いてんじゃないかな。軽いし。
それにもともと好きなブランドだし、ファッション的にもカッコいい。

— 同じモノをいくつか持っているようですが、これはまとめ買いですか? それとも買い足して増えていった感じですか?

荒木:気に入ったら買い足していく、っていう感じかな。とりあえず、コレは相当気に入ってて、バリエーションで揃えてみました。

— 他の道具は? 終わった後に潮流すポンプ式のシャワーとか。

荒木:アレ持ってるんですけど、全然使ってない。
今は2Lのペットボトルで4〜5本水を持っていって、それを浴びてます。
ポリタンクも持ってるんだけど、ヘトヘトな状態であんなに重いの持てない(笑)
だから、ペットボトルが1番軽くてイイかな。

— 今乗っているクルマホンダのエレメントも、やっぱりサーフィンに合わせたチョイスなんですか?

荒木:そうだね。板を車内に積めるし、荷物も結構乗るし。

— 完全にサーフィンありきでモノを選んでるんですね。では、次に欲しいモノって?

荒木:板かなぁ。

— まだ欲しいんですね(笑)今って何枚くらい持ってるんですか?

荒木:5枚かなぁ。でもそのうち1枚は全然使ってない。常に使ってるのは2枚くらい。

— 次に欲しい板っていうのはどんな感じなんですか?

荒木:フィンが4枚付いてるのがスゴい流行ってて。前に人のを借りて乗ったら、かなり良い感じで。
それが今欲しいですね。

— サーフィン関係以外で欲しいモノとかってあります?

荒木:薄型のテレビとか家具とか。家とかも欲しいけど…

— おぉ、大きい買い物ですね。それは、やっぱり海の近くで?

荒木:いや、都内でイイかなぁ〜(笑)理想は海の近くなんですけど、現実はなかなかそうもいかない。いや、都内の方が高いよね。場所はまだまだわからないですね。

— では、次に行ってみたいところは?

荒木:いっぱいありますねぇ。バリのロンボク島とかオーストラリアとか。

— 本当に何から何までサーフィン中心の生活なんですね。

荒木:いやいや、仕事もちゃんとしてますよ(笑)

見事なほど、サーフィン中心の生活だった荒木氏。
でも今、僕らの周りでサーフィンをしてる人って、みんなこんな感じかも。
自然を相手にするスポーツだし、歳をとってもできるサーフィンは面白そうだし、憧れはするんだけど…。
僕はまだイイかなぁ。他に楽しいことがなくなってからで。
だって、ここまでハマってしまうのは怖いですから(笑)

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