“雰囲気”を具現化すべく細かなやり取りが重ねられた

シルエットと雰囲気。抽象的でありながら、スニーカーの魅力を決める本質でもあるこの部分を納得のいくものに仕上げるため、打ち合わせが重ねられた。

国井：別注やコラボレーションって極端な話をするとメールのやり取りだけでできてしまう場合もあるんです。線画を描いて、色と素材を指定すれば形になるものなので。ですが「TimeLine」では、スペックシートだけでは伝わらないニュアンスまで共有したかったので、工場の職人の方々とも入念に打ち合わせをして頂きました。シューホールの位置、ステッチ幅、スターのサイズは本当にミリ単位で修正して頂きましたし、どうしても抽象的な表現になってしまう色や、シルエットの細かな印象の部分も、関わって頂いた皆さんのご協力もあり、最終的には納得のいくものが具現化できたと思います。

履き続けることで価値が高まるようなスニーカーを目指して

「TimeLine」のファーストモデルである『ONE STAR VTG』 は、普遍的なデザインと快適な履き心地を併せ持ったスニーカー。履き込むほど足になじみ、アッパーのスウェードは味わい深いものとなっていく。

国井：『ONE STAR』って本当にベーシックなモデルで、長く履くことでわかる良さがあるスニーカーだと思います。それからスウェードという素材は、ケアをしながらでないと長く付き合えないものですが、その分年月が経つとスウェードならではのアジが出てきます。履き古して価格が上がることはないですが、履き続けることでその人の中の価値が高まる、手放せなくなるスニーカーに育ってくれたら良いですね！

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