ファーストモデルとしてチョイスされたのは、ブランドを代表するモデルのひとつである『ONE STAR』。
“リモデル”はどのように行われたのか、「TimeLine」はどんな可能性を秘めているのか。
「TimeLine」のディレクションに携わった、mita sneakersのクリエイティブディレクター国井栄之氏へのインタビューとともにひも解いていく。
復刻はある意味で新しいものを作るよりも難しい
新しいものをゼロから生み出すことは当然難しい。それと比較すると、既にオリジナルという正解が存在する復刻は簡単なようにも思えるが、決してそうではないようだ。
国井:正解が見えてしまっているからこその難しさというのがありますよね。しかもオリジナルの発売当時とは生産背景も違えば、素材の調達が困難だったりもします。スニーカーで言えばラストが残っているのか、モールドが残っているのかということも大きな問題。その中で正解に近づけていく作業っていうのは、まったく新しいものを作るよりも、ある意味でハードルが高いんです。例えば10年ぐらい前であれば、復刻モデルが出る度にそのクオリティの善し悪しが論争になったぐらい。最近は復刻のためのスキルが上がってきているので、そういったことは減りましたが、復刻には復刻の難しさがあることは確かですね。
「TIME LINE」はオリジナルのコピーではなく“リモデル”
[converse]の新レーベル「TimeLine」のコンセプトは、アーカイブのリモデル。単純な復刻とは異なり、目に見えない部分が細かくアップデートされている。
国井:今の時代における正しい『ONE STAR』とはどういったものなのか。それを考えて、[converse]の大切なアイコンである『ONE STAR』を作り直したので、単純な復刻とは違いますね。オリジナルをコピーするだけではなくて、例えばインソールは履き心地を考慮して新しいものにしていますし。懐古主義ではなく、あくまでも温故知新ですね。
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