宮藤:「中学のときに一番聴いていたレコードは何ですか」?
奈良:ああ~、ヤバイなそういう質問。俺LPレコードっていうのを買ったのが中学校1年生のときなの、それまではシングルしか買ったことなくて。一番最初はCREEDENCE CLEARWATER REVIVALっていう人たちの『SUZIE Q.』っていうのを輸入盤で買ったの。
宮藤:CCR?
奈良:そうそう、CCR。その後いろいろ聴くんだけど、やっぱりNeil Young(ニール・ヤング)を一番聴いてた。丁度彼の『Harvest』っていうアルバムが出て、中3のときに『時は消え去りて』っていうのが出て。それだけCDになってないんだけど。で、高1のときに家を飛び出して、武道館にNeil Youngを観に行った。Neil Young、エンケンさんも好きだよね。(※遠藤賢司氏)
宮藤:はい。今更「あんまり聴いたことありません」って言いづらい人…僕にとってはそれがNeil Youngなんですけど。
客席:(笑)
奈良:そっかあ(笑)。
宮藤:なので、エンケンさんがNeil Youngの話するとき、ちょっと「待ち」になるんですよね。あんまりよく知らないんですよ。姿形は知ってて、音楽も聴いたことあるんですけど、「今更」って感じで。やっぱ10代のときに出会っとかなきゃいけないような気が。
奈良:ああ、そうね。俺は丁度リアルタイムだったからねそのとき。David Bowie(デヴィッド・ボウイ)がメイクして『Ziggy Stardust』出すとかっていうとき。エンケンもリアルタイムで聴き始めたと思う。
宮藤:それがすごいですよね。
奈良:小5のときに弘前市民会館というところに観に行って、そのときからハーモニカとマイクを一緒に持ってやってた。客席の後ろの方まで歩いて行って。「すっごいなあ」と思って、初めてそんな人見て。
宮藤:今もそうですけどね。
奈良:今もそうですね。徘徊しますよね~。
宮藤:この間もエンケンナイトのとき、ほとんど後ろで歌ってて。みんな一生懸命振り返って観てましたけどね。
客席:(笑)
奈良:あと武道館でやりたかったけど借りられなくて、隣の九段会館でやりますなんていうときも観に行って。あと僕は今日このイベントを引き受けて、一つ逃したイベントがあります。すごーく行きたかったんですけど、こうしてせっかく宮藤さんに呼ばれて、そっちをやめて僕は…
宮藤:そうなんですよ。で、僕は今日それを見てから来たという…
―宮藤さん、何のイベントなんですか?
宮藤:エンケンさんのライブ!
客席:(笑)
奈良:ワンマンで。すぐそこでやってたんでしょ?
宮藤:そう、近いって教えてあげればよかった…すぐそこでやってたんですよ(笑)。
奈良:残念…!
宮藤:本当に有難いなって思ったのが、エンケンさんMCやるときにボード持って、そこに書いてあるメモを見 ながらやるんですけど、ボードの裏に『中学生円山』のチラシを貼っててくれて。だからエンケンさんが話す間、円山がポーズ構えてる姿が必然的にお客さんの目に入るという…(笑)
奈良:へえ~(笑)
―素晴らしいですね。
宮藤:本当にもう、はい。嬉しかったですねえ。