昨年から火がつき、最近では人気ブランドのコピー商品まで出回る程の盛り上がりを見せる”スポーツサンダル”ブーム。今年の夏も引き続きこの流れは継続しそうだ。
そんな中、［Chaco（チャコ）］から目が離せない。トレンドに左右されることなく、1989年からシンプルで機能的なアウトドアサンダルを作り続けてきた同ブランド。現在もなお開発に力を注ぎ、さらなる成長を続けるトップメーカーは、ファッションシーンでの注目も高く、数々のブランドから別注のラブコールが絶えない。
その魅力は一体どこにあるのだろうか？［Chaco］が愛される理由、教えます。
Photo：Shuhei Nomachi、Text & Edit：Shu Nissen
［Chaco］の名作 Zシリーズ
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［Chaco］創業者のマーク・ペイジェンは、コロラドでリバーガイドとして働いていた。その当時に売られていたアウトドアスポーツ向けのフットウエアに満足できなかった彼は、靴職人だった経験と知識を生かし、自分でサンダルを作ることを決意する。アウトドアフィールドでリアルに必要とされる機能を現場で体感してきた彼の作るサンダルは口コミで人気を呼び、大きく広がっていく。こうして名作Zシリーズは誕生した。現在はさらに、足を専門とする整形外科医の協力のもと、人間工学的な側面からも快適なデザインを追求し続けている。
LUVSEAT（ラブシート）とは？
ラブシートとは、一言で言うと、独自の曲面成型されたフットベッド。実は、快適な履き心地の秘密は、このラブシートにある。サイドが盛り上がり、U字形になっているこのフットベットがかかとの骨の横ブレを防止。これにより、理想的な体重移動が可能になり、人間本来のあるべき自然な歩き方をサポートしてくれる。足と身体の骨格の直列性がラブシートによって保たれ、足の適正な運動がサポートされることで首〜足まで、身体全体の怪我を抑制、予防、矯正してくれる。［Chaco］のサンダルは、全米足裏病学会（AMPA）の認定印を授与しており医学的にもその高い効果が認められているのだ。
ウェビングベルトの効果
マジックテープではなく、ウェビングベルトのみのシンプルな作りも、他のサンダルとは異なる大きな特徴の一つだ。ストラップを引いて調節するため、足の甲の高さは関係なく、どんな足にもフィットするように調節が可能。また、母子球の上から小指の中足骨をしっかりおさえることにより、指がしっかりと動き、地面を掴むような感覚を実感できる。さらに、足の指が動くと、前方向に意識が向き、現代人のかかと重心、骨盤の後傾が矯正され姿勢が良くなる効果も。
機能が向上したオリジナルソール
アウトソールには、今シーズンより、創業以来25年間採用してきた従来のVibram社製アウトソールに変わり、2年間の月日を費やし開発した［Chaco］のオリジナルソールを採用。デザインも新たに、グリップ力が大幅に向上し、より軽量となっている。また、履き潰したサンダルのソールは張り替えが可能。パーツ交換で長く使えるデザイン、耐久性に優れた原材料を採用するなど、随所に環境への配慮がなされている。