『ちょっとでもカッコイイお父さんでいられるように』宇野薫(格闘家)

by Mastered編集部

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第一線で活躍する格闘家の中でも、他に類を見ないファッションフリークとして知られる宇野薫氏。
穏やかな表情で熱心に服の話をする姿を見ていると、格闘家であることを忘れてしまうほどです。
そんな宇野氏の気になっているモノを、ファッションネタ中心にホームタウンである横浜で伺ってきました。
最後は、やはり!なオチで終わっていますが、ファッションや現在の生活における興味深い話が多いので
ぜひ読んでみてください。

宇野さんが紹介してくれたモノ一覧を先に見る >>

写真:浅田 直也

トレーニングウェアでもカッコ良く着たい

— 気になっているモノをお聞きしたいんですが。今どんなモノが気になっていますか?

宇野氏(以下敬称略):はい。気になっているモノですか。洋服も自分の中で年齢的に変わってくる時期だと感じているなかで、暗中模索じゃないですけど、自分には何が似合うのかなって探している感じです。

— どんな感じに変わっていきそうですか?

宇野:やっぱりベーシックなモノであることに変わりは無いんですけど、そのなかでもキレイめというか…。若いときみたいにガチャガチャといろんな色の物をあんまり着られなくなってきていますし、今の若い人みたいなスタイルはまず無理ですから。まぁ体格的にも無理なんですけど(笑)
あと子供が生まれたのもあって、子供たちと一緒にいろんな所に行っても恥ずかしくないスタイルだったり、ちょっとでもカッコイイお父さんでいられるように、というのは意識しています。なので、最近だとuniform experimentをよく着たりします。

— ではやはり機能性だったり動きやすかったりっていうのが選ぶ意識の中で多くなっていますか?

宇野:そうですね。機能性だったり動きやすさがあった上で、トレーニングウェアも普段着もカッコ良く着たいという思いはあります。とりあえず今は双子の動きにあわせる感じですかね(苦笑) それぞれがあっちこっち行っちゃって大変だし、汚されることも多いですから。

— そうですよね。

宇野:汚されることには気をつけてはいるのですけど、ついつい汚して欲しくないモノを着て行ってしまうんですよね。

(一同笑)

宇野:靴とか踏まれちゃって。白い靴なんて履かなきゃイイのに…。

— まぁ、でもそういう思いは大切ですからね。

宇野:考えているようで考えていないかもしれないです(笑)

— アイテム的にはなにかありますか?「こんなモノが気になる」という。

宇野:昔から、足元を基準に全身をまとめるのが好きで。こういうデッキシューズ的なモノも昔から履いてたりします。

— これはラッセルモカシン(Russell Moccasin)に別注したのですか?

宇野:はい。白いデッキシューズはずっと履いてて、すでに3、4足潰しちゃってるんです。夏が来る前から履くくらい気に入っているので、今回初めてウチで別注して作ってみました。あとはトリッカーズ(Tricker’s)の別注、ああいう靴も年齢に応じて履くようになりました。昔はスニーカー一辺倒だったんですけど、行く場所に合わせて履き替えたり。ドレスアップが必要な場所だけじゃなく、普段からも履くようになりましたね。

— トリッカーズは元々お好きだったんですか?

宇野:トリッカーズに関しては初めて、初トリッカーズです。色がグレーで古着でも新しいアイテムでも合わせやすいので、気に入ってます。
あとやっぱりスニーカーは好きですね。今はピンクのものが気に入っています。昔はピンクって抵抗があったんですけど、最近では紺色やグレーが好きなので、そういう格好のときに。

— 挿し色的に?

宇野:そうですね。あと意外になんでも合わせやすいんですよね。そんなこんなで最近はピンクのスニーカーばかり履いてます。

— 宇野さんといえばやっぱり真っ白なスニーカーというイメージがあったので、ちょっと意外です。

宇野:そうですね。白いスニーカーはずっと定番で何足も履いているんですけど、プラス挿し色的にカラーのあるモノが気になって、っていう感じです。

— ラッセルにしてもスニーカーにしてもそうですが、「靴のソールは白」っていうこだわりがやっぱりあるのでしょうか?

宇野:はい、白派ですね。

— トリッカーズのブリックソールのような色めは気になりませんか?

宇野:そうですね。多少はありますけど、でもあれはアッパーに白の配分が多く、真っ黒とか真っ茶色じゃないので意外と合わせやすいんです。あとやっぱり、以前と比べると格段に気にならなくなってきています。雑誌でそういう靴を履いている人とかを見ると、「カッコイイなぁ」って思いますし。

— どんな経緯でラッセルに別注することになったのですか?

宇野:この感じのボートシューズはずっと好きで。そんななかで好きなモノを作るチャンスをいただいたので、是非やってみたいってことになって。

— 上がりの感じはどうですか?

宇野:やっぱり履きやすいですよね。まだ出来てきたばかりなのでまだそんなに履いてないですけど、これからの時期活躍するので楽しみですね。
古着に合わせるときは、こっちのミドルカットで。短パンのときは、デッキタイプを合わせようと思っています。

そうそう、話が飛びますけど、横浜開港150周年も気になっています。時期的なモノですと。

— 結構大々的にやるんですか?

宇野:かなり大々的にやるみたいです。気になってます。

— 横浜に対する思い入れはあるのでしょうか? 出身はたしか…

宇野:横須賀です。横須賀なんですけど、横浜も横須賀も同じ神奈川県で、一応隣り合ってますしね。都心の近くにありながら、地方都市的な部分っていいますか…なんか都会感もあるのに、観光的な名所も結構あったりと、ちょっと変わった場所なんですかね…? 都内へも30分くらいで行けちゃう距離なんですけど、買い物や食事は横浜で十分済ませられますし。食事にいたっては美味しいお店もたくさんありますからね。だから好きっていうか落ち着くんでしょうね、横浜が。

— 横浜の方って首都圏の中でも地元愛が強いですよね。離れないですし。都内は用事がないと行かない感じですか?

宇野:練習で毎日行くんですけど、それでもやっぱり横浜に帰ってくる。首都高を走ってベイブリッジを渡って、ランドマークタワーや観覧車が見えてくると、「あぁ、帰ってきたな」という、あの「帰ってきた感」ですよね。横浜には綺麗な景色や、中華街のような違う文化、そして夏場は大きな花火大会があったりと…やっぱり好きですね。

— なるほど。愛されていますね(笑) やはり今もこのあたりにお住まいなのですか?

宇野:はい。

— どれぐらい?

宇野:一人暮らしをし始めてからなので、かれこれ6年くらいですね。横須賀の実家から30分くらいしか変わらないんですけど。

— 横須賀も面白いですよね。

宇野:横須賀はやっぱり「実家に帰る」っていう感じですね。たかだか30分くらいですけど、おばあちゃんの家もあったりするので、やっぱりこれも「帰ってきた感」ですよね。なので、都内、横浜、横須賀と、短時間でいろんな感覚を楽しめるというか、味わえる感じは他に無い気がします。

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