「今シーズンは来る!」と何度も聞いたのだが、いまだ日本のストリートに浸透しない「レトロランニング」。
そんな中、面白い動きをしているブランドがある。創立から100年が経過した現在も、飽くなき探究心で進化を続けるアメリカの名門ランニングブランド[BROOKS(ブルックス)]。
昨シーズンに引き続き、復刻ライン『BROOKS HERITAGE』の名作をキャンバスにユニークなカラーリングの新作を展開している。『CITY』、『SPEED VERCITY』、『EQUINOX』とそれぞれのテーマからインスパイアされ、生まれ変わったシューズは今回も秀逸な出来栄えで見逃せない。
Beyond the RUN. レトロランニングのその先へ。
Photo:Shuhei Nomachi、Text & Edit:Shu Nissen
『CITY』
悔しいけれど生粋のシティボーイには憧れてしまう。
大胆なカラーリングながらナチュラルで力の抜けた『CITY』コレクションからは、洒落た都会の匂いがする。
ピッグスキンで覆われ高級感を纏った『CHARIOT』に、『REGENT』の斑紋グラフィック入りミッドソールとシューレースの色合わせ。インソールに描かれた異なる6つの都市のランドマークとなるビル。
ふいに垣間見える彼らの体に染み込んだ都会的なセンスには、いつだって嫉妬するばかりだ。