バブアーの定番で、バブアーを知る。
英国では爆発的な人気を誇るロックバンド、アークティックモンキーズのフロントマン、アレックス・ターナーがライブステージで頻繁に着用していたことをきっかけに、ちょっとオヤジ臭いジャケットからとびきりクールなジャケットへと華麗なる転身を遂げた[バブアー(Barbour)]。
そんな[バブアー]には、4つの代表的なモデルがある。「ビデイル」、「ビューフォート」、「ボーダー」、そして「インターナショナル」。[バブアー]をまだ手に取ったことがない人には、どれもこれもオイルドクロス製の同じようなジャケットに見えるだろうが、実は作られた年代も、用途も細かく違う。ここではその4モデルを徹底解説。ロイヤルファミリーからストリートキッズまで幅広い支持を集めるオイルドクロスジャケットの魅力に迫る。
#1. BEDALE(ビデイル)
1980年に初めてカタログに登場した「ビデイル(BEDALE)」。当時のデザイナーであったDame Margaret Barbourがフランスを訪れた際に、街行く誰もが着こなすショートジャケットにインスピレーションを受けて、乗馬用のジャケットとしてデザインしたもの。乗馬時の汚れや摩擦なども考慮され、腰から下のライニングはナイロン生地を使用。そして、サイドベンツなど機能美を感じさせるデザインは本当に秀逸だ。1990年代初期には日本で爆発的にヒットしたモデルとしても知られている。47,250円
#2. BEAUFORT(ビューフォート)
最近、映画「The Queen」で女優のヘレンミラーが演じた女王陛下が着たことで話題を集めた「ビューフォート(BEAUFORT)」。フランスのシューティングジャケットをモチーフに、1982年ハンティング用ジャケットとして開発されたものだ。ソーンプルーフオイルドコットン仕様で、脇下にベンチレーション機能が付く。最大の特徴は背面の大きなゲームポケット。元々は仕留めた獲物を入れるためのものだけど、マックブックエアや新聞も入るので本当に便利。51,450円
#3. BORDER(ボーダー)
1980年代にタウンユースに着られるアウトドアジャケットとして作られたモデル[ボーダー(BORDER)]。「ビデイル」や「ビューフォート」と並んでバブアーを代表するジャケットだ。ミディアムウェイトのソーンプルーフワックスコットンを使用し、上の2つのモデルよりも長い着丈が特徴。さらにフロントやライニングには大小様々なポケットが施され、収納性にも優れる。クラシックなルックスに、しっかりと機能性を兼ね備えた一枚だ。イングランド北東部のサウスシールズにあるファクトリーで生産されている。55,650円
#4. INTERNATIONAL(インターナショナル)
第二次世界中、英国の潜水艦「ウルスラ」の艦長、ジョージ・フィリップ大尉が、1936年開発のモーターサイクル用オイルドジャケットを乗組員の制服として取り入れ、一躍有名になったモデル。以降、多くのモーターサイクルチームの公式ユニフォームに選ばれたり、60年代にロッカーズと呼ばれたロンドンのバイク少年たちのアイコンとしても愛されてきた。吉田十紀人氏がデザインするビーコン ヘリテージ レンジに影響を大きな影響を与えているモデル。56,700円
と、それぞれのジャケットが、それぞれの用途に合わせて作られている。だからといって、教科書通りに着る必要はない。自分の感性を信じて、いつものアイテムにサラリと合わせるくらいの方が、バブアーを“今”っぽく着こなせるはずだ。でも、自分が選んだジャケットがどういう目的で作られたのかくらいはちゃんと知っておきたいよね。
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