アメリカ、オーストラリア、日本の3カ国共同プロジェクトとして2014年に誕生した[BANKS(バンクス)]。当サイトでも早くから次世代サーフシーンの大本命としてオススメを続けてきた同ブランドのクルーが先日、来日した。
”Everyday journeys.”を信条とする彼らは、今回の日本の旅で何を見つけたのだろうか。
EYESCREAM.JPは、 ブランドのアンバサダーとして journeyを続けるJared Mell , Jasson "salsa"を追いかけ、ファッションシューティングを敢行。 その模様をエクスクルーシヴで掲載する。
Photo : Takuya Murata、Text & Edit : Shu Nissen
1. Everyday journeys
Everyday journeysは、いわばブランドのサブタイトル。[BANKS]のプロダクトは、アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ、インドネシア、そして日本とあらゆる波に乗り、旅を続ける、COMRADE(BANKSにおけるライダー)のJared Mell、Jason”Salsa”Saliburyが世界各国をサーフトリップする中で自然と思い浮かんできたインスピレーション、自分たちに必要な要素を洋服に落とし込んでいる。プロダクトを見た時に、イコールだと感じられるような[BANKS]をイメージする言葉、それがEveryday journeysだ。
2. Sustainable
[BANKS]は環境への負担を最小限にしようと努力している。それは、環境意識の高いサーファーたちのサスティナブルな製品を欲する思いから生まれているからだ。100%オーガニックコットンのTシャツやリサイクルポリエステルのネームを使い、さげ札もFSC。そんなブランドを象徴するアイテムとしてリサイクルポリエステルを使ったボードショーツがある。 デザインの優れたファッショナブルなショーツは市場に溢れているが、[BANKS]には加えて素材へのこだわりと機能性という強みがある。飽きのこないシンプルなデザインも、長く着ることが最高の環境に対する配慮という考えから来ている。
3. USA / JPN / AUS
[BANKS]は、サーフブランドとしては始めての試みである、日本、アメリカ、オーストラリア、この3カ国共同でスタートしたプロジェクト。“キーパーソンがTOKYO, SYDNEY, LAに点在することは不利だと思われがちだが、各国の得意な部分を活かす最高の環境”とも言えるだろう。
4. Craftsmanship
サーファーにとっては秋冬何を着たらいいかは悩ましいところ。その点、[BANKS]は一年中旅を続けるサーファーのリアルな知恵が詰まっている為、サーフシーンに限らずアウトドアにもストリートにも馴染むというわけだ。秋冬に海に着ていく、街に着ていく[BANKS]らしいアイテムを提案し続け、難しいと言われてきたサーフブランドの冬物でもコンセプトをぶらさず答えを出していく事。そこに[BANKS]の”必然性”がある。
5. Timeless
トレンドに流されない、どの時代でもスタイリッシュなデザインが[BANKS]の特徴だ。過剰なデザインは大人のサーファーにとっては、リアルではない。成長し大人になった趣向を反映しながら、全てのこだわりをシンプルなデザインの中に込めることでスタイルに永続性を与えている。トレンド=消費というファッション業界の構図に対し、長く着続けられるデザインにすることで消費サイクルからの脱却を目指している。
6. Logo
[BANKS]のロゴは海底の砂山をイメージしている。BANKとはビーチブレイク(波)を生み出す海底の砂山のこと。良い波が立つところには、必ず海底に良い形で砂がつき、良い地形ができる。これをサーファーはGOOD BANKと言う。海面からは見えずとも、深いところで波を作り出す根源を担う存在。サーフカルチャーの中でそんな存在になりたいとの想いから同ブランドは[BANKS]と名付けられた。[BANKS]はサーフ業界とファッション業界の垣根を超えたアパレルブランドとして良い波を広げていく様々な人へのGOOD BANKであることを目指す。