南井正弘がブランドのキーパーソンに尋ねた[ASICS Tiger]の未来。

by Mastered編集部

2015年1月23日、[ASICS Tiger(アシックスタイガー)]ブランドが正式にリスタートされることが発表された。これによりアシックスはスポーツのための「パフォーマンスライン」とファッションフリークのための[Onitsuka Tiger(オニツカタイガー)]に加え、スポーツライフスタイルに最適な[ASICS Tiger]という、3つのコレクションを擁することとなり、いままで以上にきめ細かく、魅力的なプロダクトを提供することが可能となった。

そんな[asics]のファッションシーン戦略を、フリーライター南井正弘がアシックスジャパン株式会社 オニツカタイガー事業部 事業部長である庄田良二に尋ねた。

Text:Masahiro Minai、Photo:Satoru Koyama(ECOS)

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— [ASICS Tiger]がリスタートした理由とは?

庄田:今回リローンチした[ASICS Tiger]では過去のアーカイブを復刻するだけでなく、新たなエボリューションをミックスしたモデルもリリースする予定となっています。アスリートのための『パフォーマンスライン』と2002年にスタート以来、スポーツファッション愛好家から着実に評価を得ている[Onitsuka Tiger]に、[ASICS Tiger]が加わることで、一昔前と比較して大きく拡大したスポーツファッションマーケットに対応できると思います。というのも[Onitsuka Tiger]はスタート当初と比較してよりファッションの要素が高まっていますので。よりスポーティなテイストは[ASICS Tiger]で対応することが可能となります。これまでも『GEL-LYTE III』などはアメリカなどでリリースされていて好評でしたが、これまでのシリーズとしての展開から[ASICS Tiger]という大きなカテゴリーのなかにラインアップされることで、市場においてより一層大きなインパクトが与えられるようになると思います。

— オリジナルのリリース時を知らない若者にも受け入れられる理由とは?

庄田:若い人たちがスニーカーに興味を持ち、スニーカーの歴史を深く掘り起こしたときに[ASICS Tiger]が展開している『GEL-LYTE III』などのプロダクトと出会い、これらのモデルのテイストが現代の若者たちの嗜好にマッチしたことで、オリジナルのGEL-LYTEシリーズを知らない世代にもヒットしているのだと思います。それと一時期は女性がスニーカーを全く履かない時代がありましたが、現在では女性の間でもスニーカーは完全に市民権を得ていますよね。今回のブームはスニーカーのスタイルやデザインの側面と、パンプスなどと比較すると快適な履き心地であるというコンフォートという二つの側面から女性からもスニーカーが支持を受けているのだと思います。

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— コラボレーションを行う相手の基準とは?

庄田:明確化はしていませんが、色が凄いキレイだとか、特別なテクニックを持っているというようにスペシャルな強みを持っているブランドとこれまでコラボレーションしてきました。あとは[COACH(コーチ)]の例でいうと、[COACH]はかつて野球のグローブレザーを製造していたようにスポーツのヒストリーも関連がありましたが、こういった[asics]との共通事項のあるブランドともコラボレーションが成功しやすいと思います。今後もこれまでと同様にサムシングスペシャルな何かを保有している相手先とコラボレーションを行うことになるでしょう。

— [ASICS Tiger]が加わったことで3ブランドそれぞれの役割とは?

庄田:昨今スポーツとファッションの垣根が無くなりつつありますが、この年々拡大する市場に対応すべく、[asics]は自社の3ブランドでいかに表現するかということを考えています。従来の2ブランドでは補えなかった部分を[ASICS Tiger]がカバーすることができると思うので、重要なポジションになってくると思います。最近ではパフォーマンスラインの[asics]と[Onitsuka Tiger]の2ブランド体制では難しいと感じていた部分もありますので。パフォーマンスラインは今まで以上に機能性を高めていきます。[ASICS Tiger]については、『GEL-LYTE III』や『GELSAGA』のように、よりモデル自体にフォーカスしてユーザーとのコミュニケーションを行い、スポーツライフスタイルにおける存在感を高めていきたいと思っています。また[ASICS Tiger]はスポーツの機能性の部分の本物感とスポーツファッションとしての本物感を両方表現できると思います。あと[Onitsuka Tiger]はヘッドトゥトウ、すなわち頭からつま先までのトータルコーディネートを拡充し、ブランドとしてのコミュニケーションを図っていく所存です。昨今では『[Onitsuka Tiger]は東京ファッションウィークに出展するなど、ファッションの部分でも高い評価を得られるまでになりました。

今回のインタビューは30分ほどの短い時間であったが、庄田氏の[ASICS Tiger]と[Onitsuka Tiger]に対する熱い思いを聞くことができた。1月24日にリリースされた『GEL-LYTE III』の発売25周年を記念したマンスリーコラボレーションの第一弾mita sneakersとのコラボレーションも即日ほぼ完売するなど、幸先のよい出足を記録した[ASICS Tiger]。今後の動向にも注目が集まる。

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