「95年」から「永遠」へ。
今明かされる制作秘話と、20周年を祝した新たな『AIR MAX 95』。

by Mastered編集部

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20周年を祝った、新たな2つの『ナイキ エア マックス 95』。

エア マックス 95 ウルトラジャガード ○○円

ナイキ エア マックス 95 ウルトラ ジャカード 17,000円 + 税

ナイキランニングのDNAにまで変化を与えたといっても過言では無い『ナイキ エア マックス 95』の誕生から20年。満を持して登場を迎える新たな2つの『ナイキ エア マックス 95』はそれぞれ、オリジナルのシューズとの強いつながりを持ち、ロザーノの足跡を追うように新しいシューズの作り方を開発し、1987年3月26日のエア マックス誕生以来シリーズの新鮮さを保ち続けているデザイナー達の手によるものとなっている。

まずはメンズの『ナイキ エア マックス 95 ウルトラ ジャカード』。このシューズを手掛けたナイキのデザイナー達の1人であるベン・ユンはこのシューズについて次のように語っている。「これまでのエア マックス 95 モデルに関する仕事のほとんどは、エア マックス 95 エンジニアードメッシュのように、オリジナルの印象的なデザインを維持したまま新しいイノベーションを盛り込んでいくというものでした。ナイキ エア マックス 95 ウルトラ ジャカードはその範疇を超えるものです。」。

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前述のベン・ユンの言葉からも分かる通り、ナイキ エア マックス 95 ウルトラジャカードの製作にはアッパーからアウトソールまで全てを磨きあげるという作業が必要となった。このプロジェクトにあたって、ユンはエア マックス 95のDNAから新しい怪物を作り出す”マッドサイエンティスト”のような役割を担い、これまでのエア マックスのプロジェクトと同様、軽量化と屈曲性の向上にフォーカスしながら、「オリジナルからかけ離れすぎない」よう心がけたという。結果、アウトソールは、オリジナルに使われたポリウレタン素材を射出成型のファイロンに変え、中心部をくりぬいてさらに軽くしながら屈曲性も高めることに成功している。

アッパー関して、ユンはロザーノのビジョンからあえて離れ、古くからあるジャカード織りの手法を用いて1枚仕立てのアッパーを作ることで、体の構造を模倣するというストーリーを1枚の素材で実現。オリジナルではナイロンのウエッビングを使っていたアイステイ(はと目)の代わりに、第2世代のナイキフライワイヤーを活用している点も大きなポイントとなっている。

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