EDM(Electronic Dance Music)シーンを代表するアーティストの1人であるアフロジャック(AFROJACK)。5月に発売されたファーストアルバム『Forget the Wrold』には、スティング、スヌープ・ドッグ、クリス・ブラウンといった大物アーティストも参加。日本でも発売日にiTuensランキングで2位を記録するなど話題となっている。そんなアフロジャックがアルバムのリリースに合わせて来日。多忙なスケジュールの中訪れた、G-Star RAW Store Tokyo Shibuyaで音楽とファッションについて話を聞いた。
—ニューアルバムの発売おめでとうございます! 日本のiTunes上でもかなりのヒットになっているようです。凄くキャッチーで、思わず体を動かしたくなる曲が多かったんですが、タイトルの『Forget the Wrold』に込められた意味を教えて下さい。
アフロジャック:アルバムのタイトルには、ファンに対する僕からのメッセージを込めているんだ。それは同時に自分自身へのメッセージでもあるんだけど、周囲の人が言うことや周りの目を気にせずに、自分が思っていること、信じていること、やりたいと思っていることを貫いて欲しいっていう意味を込めているんだよ。何かにチャレンジしようとした時に、周りから「そんなことは無理だよ」とか「そんなことはできないよ」って言われることがあると思うんだけど、そんなことは気にしないで自分がやりたいことを全力で頑張って欲しいんだよね。
—[G-Star RAW(ジースター ロゥ)]とのコラボレーションも話題になっていますが、アフロジャックさんにとって、ファッションとはどんなものでしょうか。
アフロジャック:ファッションはここ数年の間で僕の中でとても大きくなってきているんだ。音楽以外にもモノを作るっていう作業は、昔から好きで、小さい頃はそれが絵を描くことが好きだったね。漫画やアニメーションも好きで日本の作品は良く観ていたよ! 今は[G-Star RAW]と組むことで、楽しく洋服を作る環境があるし、作りたいものもまだまだたくさんある。ファッションは僕にとってアートなんだよ。
—日本のアニメーションでどんなものが好きだったんですか?
アフロジャック:『ストリートファイター』、『NARUTO』、『鋼の錬金術師』、それから『セーラームーン』とかを子供の頃は良く観てたよ! 今でもお気に入りの作品はPCに入れて持ち歩いているしね!
—それはなんだか嬉しいです! 洋服作りは、音楽を作る行為とは全く違うものですか?
アフロジャック:全く違うクリエイションではあるけれど、似ているところもあると思う。それはどちらも色々な人と関わって作り上げていくというところ。例えば音楽もほかのアーティストと一緒に曲を作る場合は、色々な話をして意見を出し合いながら作っていくんだけど、[G-Star RAW]との服作りもそれに近いと思う。[G-Star RAW]とアフロジャックのコラボレーションは、[G-Star RAW]でなければならないのと同時に、アフロジャックでもなければならない。両方のエッセンスを融合したものじゃなければいけないんだ。
—そもそも[G-Star RAW]との出会いはどんなきっかけだったんですか?
アフロジャック:[G-Star RAW]のPRをやっているレムコ・デ・ニジに出会ったのがきっかけなんだ。彼と知り合って話をしていくうちにどんどん仲良くなって、コラボレーションをしようという話になったんだよ。初めて[G-Star RAW]のオフィスに行った時、みんながとても自由に仕事をして、それは凄く印象に残ってる。僕にとって自由であるということは凄く重要なことだから、自由でフレッシュで、そして創造的な[G-Star RAW]のことはすぐに気に入ったんだ。
—[G-Star RAW]とのコラボレーションは今回で2度目ですが、1度目の時と比較して進化を感じていますか?
アフロジャック:一番のチャレンジはカプセルコレクションではなく、フルコレクションだったということ。一つのシーズンを見据えたモノ作りをしたということが最も違うところだね。今回のコレクションにはとても満足しているし、実は次のシーズンに作ろうと思っているものも結講イメージができているんだ。
—次回の構想もあるんですね! 今回のコレクションで特に気に入っているものがあれば教えて下さい。
アフロジャック:『A-Crotch Denim』はとても気に入っているよ! デザイナーと話し合いながら作ったんだけど、凄く動きやすくてスタイリッシュなものができたと思う。
—日本でのお気に入りスポットってありますか?
アフロジャック:渋谷だね! 渋谷は凄く良いよ! ファッションがとても面白い。東京のストリートはとてもクールだと思う。レディ・ガガのファッションをみんなクレイジーだって言うけど、彼女もまさにここでインスピレーションを受けていると思うよ。明日も渋谷をちょっと歩いてみようと思っているんだ。
—これからの予定を教えて下さい!
アフロジャック:これからの3カ月で、75のショウをやるんだ。アメリカ、ヨーロッパの各地を回る予定だよ。その後には東京にまた来ようと思っている。今度はバケーションでね! ファッションも面白いし、日本の音楽ももっと知りたいんだ。この前、小室哲哉さんに会ってスタジオにも行ったんだけど、2時間ぐらいしかいられなくて……。今度はもうちょっと長く日本にいられるようにして、色々なアーティストやデザイナーに会ってみたいと思っているよ。
—それだけ日本に興味を持ってもらえるのは凄く嬉しいです! 世界各地を訪れてイベントをするっていうのはやはり刺激的なことでしょうか。
アフロジャック:もちろん凄くエキサイティングだよ! 僕が一番楽しいのは音楽を作っている時と、DJをしている時。とにかくそれが原点なんだ。今は幸運なことにオランダだけじゃなくて、様々な国で僕の音楽を聴いてもらえている。それは本当に嬉しいことだよ!
—最後にMasteredの読者に何かメッセージをお願いします!
アフロジャック:いつもサポートしてくれてありがとう! これからも新しいもの、驚きのあるものを作っていきたいと思っているよ! 一緒に人生をハッピーなものにしていこうぜ!