[G-Star RAW]に魅了される理由。

by Mastered編集部

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スタイリスト 高橋ラムダとG-Star RAW

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—ラムダさんが穿かれているのは『Elwood』ですが、まずは『Elwood』を選んだ理由から教えて下さい。

高橋ラムダ:『Elwood』を初めて見たのは、15年か16年か、それぐらい前ですかね、僕がBEAMSで働いていた時なんですけど。確かアメリカに旅行に行っていた時に見つけて。当時はまだ日本に[G-Star RAW]のお店はなくて、一部の並行輸入の店とかには入っていたかもしれないんですけど、一目見てなんだこれはと。バイカーモチーフのデニムってなかったし、切り替えのあるデニム、立体裁断のデニムっていうのもほとんどなかったと思います。あったとしても自分が穿けるデザインじゃなかったというか。で、膝の位置もレングスも全然合わなかったんですけど、どうしても穿きたかったんで、買って帰って。お直し屋さんで、リサイズしてもらったんです。2万円ぐらいかかった気がするんですけど(笑)。それぐらい衝撃的で、かっこいいなと思ったんですよね。

—『Elwood』は思い入れのあるデニムなんですね。

高橋ラムダ:そうですね! 久しぶりに穿きましたけど、デザインもディテールもそのままで。シルエットだけ調整されていて。短いレングスも用意されていたのが嬉しかったですね! お直ししなくて済むなと(笑)。『Elwood』は来年20周年らしいので、それもちょっと楽しみにしてます。

—ラムダさんの中で、[G-Star RAW]ってどんなイメージのあるブランドですか?

高橋ラムダ:『Elwood』に出会うまでの自分は、アメリカのヴィンテージデニムしか受けれいていなかったんですよ。デニムはアメリカのヴィンテージが神で、それ以外はレプリカっていう解釈だったんです。それを覆してくれた存在というか、現代もののデニムで初めて手が出せたブランドなんですよね。ヨーロッパのブランドを知っていくきっかけにもなりましたし。

—[G-Star RAW]が認知されるようになってから、ヨーロッパ系のデニムブランドが流行ったりもしましたもんね。

高橋ラムダ:確かにその後凄かったですね(笑)。それしか知らなかったかもしれないですけど、[G-Star RAW]はヨーロッパ系デニムのオリジナルっていうイメージもありますし、あと説明的じゃないところがいいんですよ。例えば日本のデニムって普通のシルエットなんだけど、この生地で、その糸で、あのミシンでっていうのがあるじゃないですか。僕はそれよりも絶妙なシルエットだったり、グルーヴが伝わってくることのほうが大事なんですよね。[G-Star RAW]は象徴的なステッチだったり、分かりやすいピスネームがあるわけじゃないけど、穿くとこれだよねって思えるところが魅力だと思います。

—ラムダさんの最近のデニム選びのポイントがあれば教えて下さい。

高橋ラムダ:まずはとにかくシルエット。足がすっきり、長く見えるといいですね。色でいうと自分の中では最近ブラック。ブラックももっと色々な諧調のものが出てほしいし、アイスウォッシュとか、スーパーダメージみたいなのも穿きたいなと。デニムは本当にデイリーなアイテムで、僕も8割か9割くらいはデニムなんですけど、何も考えずに穿けちゃう、脱ぎっぱなしで次の日もそのまま穿けちゃうみたいなデニムがいいデニムというか、かっこいいデニムとの距離感だと思います。

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G-Star RAW
G-Star Elwood
24,000円+税

1996年に誕生した『G-Star Elwood』。フロントの切り替え、ニーパッチ、サドルパッチといったモトクロスパンツのディテールをベースに動きやすさを追求した作りになっている。[G-Star RAW]が誇る名モデルの1つ。

お問い合わせ先

G-Star International
TEL:03-5765-3301

www.g-star.com

スキニーフィットからルーズフィット、ロゥデニムからディストレスドデニム、ダークインディゴからチョークホワイト、ベーシックなスタイルから現代風のスタイルまで。[G-Star RAW]のデニムはそのバリエーションの豊富さも特徴だ。そこには、すべての人にフィットするジーンズを追求するというブランドの姿勢を見ることができるし、この春夏シーズンのキャッチコピーである「#tightorwide(どう着こなす?)」という言葉からも、一人一人がオリジナルのスタイルを表現することを願っていることが分かる。今回登場して頂いた3名のクリエイターのように、自分のスタイルに合ったデニムを見つけ出してほしい。