要注目の国内10ブランドに取材を敢行し、編集部が気になった10アイテムについて、込められた思いやこだわりなどをデザイナー・ディレクターの方々に解説していただく本企画。
二番手は、実力派ブランドとしての地位を着々と固めていくホワイトマウンテニリアリング(White Mountaineering)。
デザイナー相澤氏のアイコンでもあるシャツ類を中心にピックアップしてみました。
生地へのこだわりや細部のディテールなど、モニター越しではなかなか伝わりにくいポイントについて、詳しく解説してもらっています。
今シーズンのテーマについて
今季のテーマは『Eclectic Rambler』。無所属の折衷主義的な感じです。
どこにも所属せず、色々な物事が折衷してるような雰囲気を服に落とし込んでいます。目的は決めず、ブラブラとランブリングするような感じですかね。
それと、もうひとつのテーマは『セットアップ』。上下を揃えて服を着るっていう提案も掲げています。
編集部が選んだ10アイテムをデザイナー自ら徹底解説
#01. ピンタックシャツ
「ピンタックシャツのアレンジです。アウターがアウトドアなので、シャツはドレス寄りのモノを、という感じで。
綿ナイロンを手染めして、雰囲気のある素材感を出しています。
あとはやっぱり裏側までキレイな服が好きなんで、自分の服もそう仕上げることを心掛けてます。裏がキレイだと、着るときに気持ちいいじゃないですか。なので、裏を見せても恥ずかしくないぐらいのレベルを目指してます。」
24,150円(ホワイトマウンテニアリング)
#02. ストライプの半袖シャツ
「ストライプシャツについては以前もさんざん語りましたが、これももちろん生地から作ってまして、背中の縫い合わせにくる生地の耳がポイント。
それから洗ったときに表情が出やすいように、芯地を薄めにしています。シャツ一枚だけで着ても自己主張できるような、そんな雰囲気にしたいですね。」
21,000円(ホワイトマウンテニアリング)
#03. ボタンダウンシャツ
「このシャツは背中心をはぎ合わせているのがポイントです。(背中を)一枚で終わらせず、細かいところですがデザインを取り入れています。
生地はコットン×リネンで、洗うとハリと光沢感が出てくるようにしています。麻を使っても密度を細かくしてゴワっとはさせず、少し贅沢な雰囲気の素材感が出るようにしてますね。」
26,250円(ホワイトマウンテニアリング)
#04. 総柄の半袖シャツ
「リネンレーヨンを使った総柄生地のアイテムです。
今季のテーマを落とし込んだ柄なんですが、船の帆のサインを国旗に見立てて、『無所属』であることを主張しています。
元々プリントモノは好きなんですが、グラフィックモノのTシャツとかはあまり作らないので、こういう生地を作ることでシーズンテーマなんかを反映させています。」
22,050円(ホワイトマウンテニアリング)
#05. フェアアイルのショートパンツ
「フェアアイル柄っぽいモノが好きなので、そんな雰囲気の生地を作って色々使ってみました。
こういう柄でただニットを作るのではなくて、全然関係無いアイテムに落とし込めたら面白いかなと思って、バリエーション多めに作っています。
やっぱり、単品である程度主張が出来るこういうアイテムが好きみたいですね。」
35,700円(ホワイトマウンテニアリング)
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