この春夏に注目すべき10ブランドの10アイテム – その5 『サスクワァッチファブリックス』

by Mastered編集部

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要注目の国内10ブランドに取材を敢行し、編集部が気になった10アイテムについて、込められた思いやこだわりなどをデザイナー・ディレクターの方々に解説していただく本企画。
五番手は、スタイリストなどを中心に絶大な支持を誇る『サスクワァッチファブリックス(SASQUATCHfabrix.)』です。
好評だったスクールテイストのものから一転、今季は「アフリカン」をテーマに掲げ、唯我独尊の世界観はさらにパワーアップ。
彼ららしいアイロニカルな要素もさりげなく盛り込んだ、とても楽しいコレクションについてデザイナーであるWonder Worker Guerrilla Bandのお二人に解説してもらいました。

写真:吉野 洋三(Cracker Studio)

今シーズンのテーマについて

デザイナー<br>左:荒木克記氏<br>右:横山大介氏

デザイナー
左:荒木克記氏
右:横山大介氏

テーマは『HOMING -CHAMA CHA AMANI-』で、アフリカのテイストを色濃く反映させています。サブタイトルの『CHAMA CHA AMANI』は、アフリカの言葉で『平和を愛する人達』という意味です。

今、メンズファッション界が本当につまらないんで、とにかく今季はテーマ性の強いモノで思いっきりデザインをしたくて。そんな気持ちと、アフリカの人たちの「強さ」がテーマとしてうまくハマったので、こういう感じになっています。

ウンチクじゃなくてファーストインスピレーションに訴えかけるデザイン、デザイン性やクリエーションで勝負できる服がキーワードです。

編集部が選んだ10アイテムをデザイナー自ら徹底解説

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#01. ストライプのセットアップ

「チノ地にストライプのプリントを施して、バイオウォッシュしてます。そうすることで、プリントがかすれてUSEDっぽい風合いに仕上がったセットアップです。
アフリカを匂わすようなセットアップが欲しくて作りました。
パンツはクロップド丈で、ビンビールの栓をリサイクルしたバッヂが3種類付いています。」

ジャケット 44,100円
パンツ 26,040円
(ともにザ・コンテンポラリーフィックス)

 

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#02. アフリカンコート

「60/40クロスを使用したアフリカンコートです。テープ使いの装飾や刺しゅうなど、基本的に民族衣装をモチーフにはしていますが、フードやポケットのディテール、メッシュの裏地に背中のマップポケットなどはマウンテンパーカの要素を取り入れています。
みんながマウンテンパーカを作っていくなかで、僕らはあえてこの感じで。」

48,300円(ガーデン)

 

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#03. 総柄のスウェットパーカ

「アフリカの民族衣装『キテンゲ』のイメージで作ったスウェットパーカ。
総柄パーカは毎シーズンラインナップしているんですけど、キテンゲっていうのが面白いと思って。
伝統的な様式を取り入れてアロハをエスニックっぽく使うのにも興味があったので、こんな感じになっています。
裏毛を使っていて、襟元にはココナッツボタンもつけています。」

27,090円(代官山 時しらず)

 

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#04. デニムシャツ

「ボディと同じデニム地でテープを作り、それを刺しゅうで叩きつけてアフリカンなテイストに仕上げたデニムシャツです。
パンチのあるアイテムが作りたくてチャレンジしてみたんです。
個人的にはかなり気に入っています。何年か掛けて味を出したいですね。」

62,790円(ザ・コンテンポラリーフィックス)

 

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#05. プリントデニム

「アフリカンな柄を総プリントしたデニム生地を作りたかったので、定番のジーンズに落とし込みました。
ほとんどストレートなブーツカット仕様で、腰ベルト部分には今季のモチーフのひとつであるバタフライの真鍮プレートが付きます。
ワンウォッシュと洗いをかけたタイプの2種類で作っていて、さりげなく赤耳付きだったりします。」

35,700円(ガーデン)

 

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