裾上げからリフォームまで!信頼できる「お直し屋」はここだ! 〜 その1.「直し屋ベルベルジン」

by Mastered編集部

top突然ですが、スタイリングにおける最重要事項とはどんなことでしょうか? トレンド、色づかい、素材感等々、気にすべきポイントは枚挙にいとまがありませんが、やはり一番大事なのはサイジング。いくら高価な服でも、サイズがあっていなければ台無しなのはもちろんのこと、ジャケットから覗くシャツの袖丈など、ちょっとした部分に気を配るだけでもおしゃれ度はグッと上昇するわけです。

ただ、注文服の世界ならいざ知らず、既製品では限界があるのも事実。そこで今回Clusterでは、理想のサイジング実現への強力なパートナーとなってくれる「お直し屋さん」を特集します。大手セレクトショップから売れっ子スタイリストなど、洋服のプロフェッショナルからの注文を請け負う、信頼できるお直し屋さん5店をピックアップ。5回に分けて公開していきます。

そしてその先陣を切って登場いただくのは、古着フリークにはおなじみの名店、ベルベルジンから誕生したお直し屋さん、その名も「直し屋ベルベルジン」。デニム修理のスペシャリストとして鳴らす同店より、店長の石井氏にお話をうかがってきました。

→その2.「B*Reform Works Studio」編はこちらから
→その3「縫い屋」編はこちらから
→その4.「サルト」編はこちらから
→その5.「コーダ洋服工房」編はこちらから

その1. 直し屋ベルベルジンの場合

1. お店をはじめた時期と経緯を教えてください。

 始めたのは昨年の3月からです。ウチは元々が古着屋なので、その中である程度は僕がやってはいたんですけど、直し屋としてやっていたわけでは無かったんです。でも、修理の出来る新しいスタッフが入ってくるっていう流れがあって、正式に直し屋として独立したっていう感じですね。ベルベルジンとしては大体12年くらいになります。僕自身は入ってまだ5年くらいなんですけど、最近では会社内で古株になってきました(笑)。

2. お店の商品とお客さんからの持込みでは、どちらの方が多いですか?

 お店の商品ももちろんやらなきゃいけないんですけど、今はどうしてもお客さんの商品の方が多いんで、正直手が回ってないっていうのが現状です。

3. どんなアイテムの持ち込みが多いんでしょうか?

 やっぱりヴィンテージデニムは多いですよ。はじめはアウターとか色々やってたんですけど、ジーパンが多すぎてこっちも回しきれなくなっちゃったので、今はほとんどジーパンがメインですね。
具体的に言うと、Tシャツの丈詰めとか、Gジャンとかもやってますけど、まぁ90%ぐらいはジーパンじゃないですかね。90%のうち、半分以上はヴィンテージのオリジナルです。66くらいまでだったら頻繁に出てきますし、もっと古いのを持ってくる人もいますよ。1本200万のやつとかありましたからね(笑)。

4. 得意なお直しはありますか?

 そう聞かれるとやっぱりジーパンになりますね。ヴィンテージを買った時はレングスが合わないことが多々あると思うんですけど、そういった時の裾上げも裾のアタリを極力残すようにしています。ただ、丈なんかは一度直しちゃうともう元に戻すことはできないんで、正直、オリジナルでやるのはもったいない気もするんですけどね。
だから、ここを直すとどういう風になるっていうのをきちんと伝えて、お客さんに確認を取るようにしています。そうすると、「やっぱりどうしようかなぁ」って悩む人も当然いるんで、そういう人にはとりあえずやめた方がいいよっていう話はします(笑)。
あとは修理もそうですね。あんまり穴だらけのものだったら、直すよりコンディションの良いものを買った方が安いって事もありますから。

5. 今までで「もう二度とやりたくないな」と思うような、一番大変だったお直しを教えてください。

 これまで散々ジーパンの話をしてきて恐縮なんですが、一番大変だったモノはジーパンじゃないんです(笑)。
去年、ロストヒルズっていう古着屋さんのカーテンを作ったんですけど、それが一番大変でした。もう、これはものすごく大変で、丸2日ぐらいかかりまして…サイズもすごくデカいし、生地の指定もあったんですよ。
今お店に行けばかかってると思うんですけど、それがまたヴィンテージの、分厚いし、重いし、縫い難いしって感じのズタ袋みたいな生地でして。本当にもう二度とやりたくないなって思いますね(笑)。

 あとはそこまでではないんですけど、2ヶ月に1回ぐらいは「うわーめんどくさいな…」って思うような、丸一日やっても終わらないモノはありますよ(笑)。
大抵、地道にタタキを繰り返しながらやっていくんですけど、見えないように塞ぐと逆に生地が固くなって壊れちゃったりするので、そのバランスが難しいですね。やっている内に「あぁここもやんなきゃダメだな」っていう場所がどんどん出てくるんですよ。それで結局、当初思ってよりも、時間が掛かっちゃうっていう。

6. どれくらいの人数でやってらっしゃるんでしょうか?

 今は2人でやってます。昔販売店に勤めてた時なんて一日の半分ぐらいはサボってたんですけど、今はほぼフル回転だから全然サボれなくなっちゃいました(笑)。まぁ、やった分しかお代は頂けないですからね。幸い、大体毎月同じくらいのペースでお客さんに来ていただいているんで、なんとかやれてます。今は一般のお客さんの方が圧倒的に多いんですけど、近所に古着屋さんも結構あるので、お仕事を振ってもらったりっていうのもありますし、ありがたい事です。

7. だいたいの納期と、これからお直しを考えてる方に何かアドバイスがあれば教えてください。


店長の石井氏。
ヴィンテージモノはおまかせあれ!

 納期は丈あげとか簡単なモノだったら当日中にお渡しできるようにしてますね。修理なんかだと、もちろんモノにもよりますが、ベースでいうと2週間〜1ヶ月になります。まぁ、なるべく2週間ぐらいで出せるようにはしてますけど、なぜか同じ日にいっぱいものが入ってきたりするんで、どうしてもズレちゃうんですよね。

 アドバイスってほどでも無いんですけど、そんなに片意地はらずにと言うか、気軽に持ってきてもらえばと。来てもらったからって絶対直さなきゃいけないってわけじゃないですし、持ってきた服がどういう状態になってるかだけでも伝えられればいいなとは思ってます。
口で説明して終わるだけじゃなくて、過去のお直しの例みたいなものも必ず用意してありますので。出来るだけ、早い段階で直してもらいたいですね。ダメージが大きくなるまえに。お直しは高いっていうイメージを持っている方も多いでしょうけど、それはもうボロボロになってしまったモノを持ってくるから1万円を超えちゃったりするわけであって、小さいモノだったら数千円で直りますから。

 あとは、丈とかではなくて、ウエストとかサイズ全体を調整してくれみたいなお直しも良く頼まれるんですが、個人的には全くオススメしません。それなりにお金を掛けて直して、「やっぱり、やらなければ良かったな」って後悔することもあるだろうし、結局は入ってる糸が変わってきちゃいますから、大分イメージも変わっちゃうんですよね。例えばTシャツの丈とかそれぐらいなら全然良いですけど、ジャケットとかコートとかのベースを変えるのはオススメ出来ないですね。

一見コワモテながらも(失礼!)、とても親切に対応してくださった石井さん。ヴィンテージに強い同店らしく、修理対応用にTALON社の42ジップまでストックしているという徹底ぶり! ヴィンテージデニムのリペアで困ったら、まずはここに相談してみましょう。

thumb

直し屋ベルベルジン

ジーンズはもちろん、カットソーやジャケットのお直しまで幅広く対応。母体が古着屋なだけに、ヴィンテージアイテムに対する理解は特筆モノです。ジーンズの裾上げはシングルステッチ(840円)の他、チェーンステッチ(1,260円)も選択可能。

住所:東京都渋谷区神宮前3-22-10 斉藤ビル2B →MAP
電話:03-6459-2612
営業時間:12:00〜20:00(年中無休)
http://www.berberjin.com/

「Mastered」は、
2017年5月までEYESCREAM.JPだったサイトが生まれ変わった、
新しいファッション&カルチャーメディアです。