ファッション業界で一番ダサいTシャツを探せ! 『ダサTわらしべ長者』 第5回

by Nobuyuki Shigetake and Mastered編集部

春夏秋冬、1年365日のうち、リアルに340日ぐらいはTシャツを着ているMastered編集部だからこそ、気付いたことが1つある。
最近、世の中のTシャツがちょっとお洒落になりすぎた……。
人々の”安くてお洒落なTシャツ”への需要に応えるかのように、Tシャツのシルエットは改善され、”どん詰まり”の首もとは淘汰され、グラフィックは洗練されたものへと変化。気付けば、地方の土産屋のTシャツでさえ、「なんだよ、思ったよりお洒落じゃん……」、という始末である。
ダサい、どう着てもダサい、目も当てられないほどダサい。だけど、なんだか笑えるくらいにダサくて、いつまでたっても捨てられない。そんな僕らの愛した”ダサT”たちは、一体何処へ消えてしまったのだろうか。
”深イイ話”ならぬ”ダサイイTシャツ”は、最早、絶滅危惧種なのだろうか。
上記のような無駄に熱い”ダサT”への想いを胸に、Mastered編集部がお届けする連載『ダサTわらしべ長者』では、毎回、ゲストに自慢の”ダサT”を持ち寄ってもらい、それを現在編集部が所持している”ダサT”と物々交換。この物々交換を続け、”キング・オブ・ダサT”を見つけ出そうという青春系企画であります。
第5回には、フリーランスディレクターとミュージシャンという、2足のわらじで活躍する久世直輝さんが登場!

Photo:Kazuki Miyamae

前回のおさらい

前回は奥冨直人さんが所持していた”ヨン様”のプリントTシャツをゲット!

今回はこのTシャツと、久世さんの自慢の”ダサT”を交換してもらいます。

久世直輝(フリーランスディレクター / ミュージシャン)

2014年から4年間にわたりJOURNAL STANDARDのプレスを務め、その後フリーランスのディレクターとして独立。また、ナオキ・クゼ名義でソロのミュージシャンとしても活動。都内のクラブやライブハウスを中心にライブ活動を行なっている。

— 人生で初めて自身で購入したTシャツを教えてください。

地元・京都のジーンズショップで買ったマルチボーダー柄のチビTシャツ。500円でした。

— Tシャツが似合う有名人と聞いて思い浮かぶ人は?

Kj(Dragon Ash)。

— この夏イチオシのTシャツを教えてください。

POST O’ALLS(ポストオーバーオールズ)の3パックTシャツ。

— 何かお知らせがあればどうぞ!

7月1日(水)~8月15日(土)まで伊勢丹新宿にて10匣(テンボックス)のお祭りイベント『10匣祭(じゅっぱこまつり)』をやるので、是非ともお越しください!

久世直輝さんのダサT – カナダから個人輸入した”メガマン”のブートTシャツ

昔からロックマンが好きで、Tシャツを探していたんですけど日本だと作っているところがほとんどないんですよね。ファッションセンターしまむらが過去にコラボレートしていましたが、着たいサイズ感でもなく……。と思いつつネットサーフィンをしていたら、カナダのお店が作っているのを発見したので、個人輸入しました(笑)。ちなみに、向こうだとロックマン(Rock Man)ではなくメガマン(Mega Man)という名前で展開されているらしいです。”岩男”になってしまうので。

ロックマンの定番カラーのスカイブルーとほぼ反対色に位置するイエローボディのせいか、一見すると全くロックマンに見えないですね(笑)。でも、普通に着られちゃいそうなデザインのような気もしますが……?

まず、これブートなんですよ。だから堂々と着られなくて……。にもかかわらず好きが高じて個人輸入しちゃったんですけど(笑)。あと、笑っちゃうくらいプリントのクオリティが低いんですよ。この光沢感、見た事ありますか?

うわぁ。本当ですね……。ちなみにこれ、おいくらだったんですか?

国際送料、関税など諸々込みで1,900円でした。

え?! 個人輸入でその価格って安すぎませんか? でも、ボディはFRUIT OF THE LOOM(フルーツオブザルーム)だったり、いろいろと謎ですね。

ということで、第5回では”ヨン様”のプリントTシャツとカナダから個人輸入した”メガマン”のブートTシャツを交換!

次回は、このカナダから個人輸入した”メガマン”のブートTシャツと、自慢のダサTを交換してくれる方を捜索し、ゲストとしてお迎えしてお届けします。

それでは皆様、第6回もお楽しみに。