ファッション業界で一番ダサいTシャツを探せ! 『ダサTわらしべ長者』 第21回

by Seiya Kato

春夏秋冬、1年365日のうち、リアルに340日ぐらいはTシャツを着ているMastered編集部だからこそ、気付いたことが1つある。
最近、世の中のTシャツがちょっとお洒落になりすぎた……。
人々の”安くてお洒落なTシャツ”への需要に応えるかのように、Tシャツのシルエットは改善され、”どん詰まり”の首もとは淘汰され、グラフィックは洗練されたものへと変化。気付けば、地方の土産屋のTシャツでさえ、「なんだよ、思ったよりお洒落じゃん……」、という始末である。
ダサい、どう着てもダサい、目も当てられないほどダサい。だけど、なんだか笑えるくらいにダサくて、いつまでたっても捨てられない。そんな僕らの愛した”ダサT”たちは、一体何処へ消えてしまったのだろうか。
”深イイ話”ならぬ”ダサイイTシャツ”は、最早、絶滅危惧種なのだろうか。
上記のような無駄に熱い”ダサT”への想いを胸に、Mastered編集部がお届けする連載『ダサTわらしべ長者』では、毎回、ゲストに自慢の”ダサT”を持ち寄ってもらい、それを現在編集部が所持している”ダサT”と物々交換。この物々交換を続け、”キング・オブ・ダサT”を見つけ出そうという青春系企画であります。
第21回には、blue roomの羽月基さんが登場!

Photo:Kazuki Miyamae

前回のおさらい

前回は内山和輝さんが所持していたOTCSKATEのTシャツをゲット!

今回はこのTシャツと、羽月基さんの自慢の”ダサT”を交換してもらいます。

羽月基(blue room スタッフ)

1996年生まれ。blue roomは1990年代~2000年代のファッションやカルチャーをリアルタイムで通っていないなりの解釈で提案。現在はオンラインストアのみの展開だが、店舗の再オープンに向けて日々準備中。

— 人生で初めて自身で購入したTシャツを教えてください。

竹下通りで買ったニセモノのXLARGE®(エクストララージ)。家に帰ってよく見たら、品質表示の日本語がめちゃくちゃでした。

— Tシャツが似合う有名人と聞いて思い浮かぶ人は?

DJ DARUMAさん。

— イチオシのTシャツを教えてください。

2000年代初頭のRECON(リーコン)、SUBWARE(サブウェア)。

— 何かお知らせがあればどうぞ!

ポップアップをちょこちょこ予定してるので、Instagramをぜひチェックしてみてください。ちなみに、次は5月にやります!

羽月基さんのダサT – 塩味グルーヴのTシャツ

これは、僕とblue roomの相方である葛西君、イラストレーターのJUN INAGAWA君の3人で組んでいる塩味グルーヴというユニットのオリジナルTシャツです。自分たちのフォトを落とし込んだTシャツなのでなかなか着づらいですね(笑)。塩味グルーヴという名前と、99%汗、黄色ボディのみしか存在しないというのもダサくて愛おしいです。

なかなかパンチの効いたTシャツですね。ボディの色といい、テキストの色といい、どこか懐かしさを感じるデザインです。そして、自分たちの写真を大胆に配置しているあたり、かなりの高得点です(笑)。塩味グルーヴとしての活動の際にこのTシャツを着用していたということでしょうか?

去年のハロウィンイベントでこのTシャツにカツラとスカートを合わせて銀杏BOYZを歌いました。恥ずかしくなるのであまり思い出したくないですね(笑)。ちなみに、元ネタはSPACE INVADERSというバンドです。気になった方はこちらも併せてチェックしてみてください。

それはとても興味深いですね(笑)。とはいえ、Tシャツの完成度としてはかなり高いですよね。普通に販売しても購入する人はいそうな気がしますが。

実際にイベントや通販で販売してたんですよ。でも、再販はいまのところ予定していないので、持っている方は大事にしてください!

近い将来、古着屋さんとかでお目にかかれる日が来るかも。ということですね。 楽しみです! 素敵なダサTをありがとうございました!

ということで、第21回ではOTCSKATEのTシャツと塩味グルーヴのTシャツを交換!

次回は、この塩味グルーヴのTシャツと、自慢のダサTを交換してくれる方を捜索し、ゲストとしてお迎えしてお届けします。

それでは皆様、第22回もお楽しみに。