ファッション業界で一番ダサいTシャツを探せ! 『ダサTわらしべ長者』 第1回

by Mastered編集部

春夏秋冬、1年365日のうち、リアルに340日ぐらいはTシャツを着ているMastered編集部だからこそ、気付いたことが1つある。
最近、世の中のTシャツがちょっとお洒落になりすぎた……。
人々の”安くてお洒落なTシャツ”への需要に応えるかのように、Tシャツのシルエットは改善され、”どん詰まり”の首もとは淘汰され、グラフィックは洗練されたものへと変化。気付けば、地方の土産屋のTシャツでさえ、「なんだよ、思ったよりお洒落じゃん……」、という始末である。
ダサい、どう着てもダサい、目も当てられないほどダサい。だけど、なんだか笑えるくらいにダサくて、いつまでたっても捨てられない。そんな僕らの愛した”ダサT”たちは、一体何処へ消えてしまったのだろうか。
”深イイ話”ならぬ”ダサイイTシャツ”は、最早、絶滅危惧種なのだろうか。
上記のような無駄に熱い”ダサT”への想いを胸に、Mastered編集部がお届けする連載『ダサTわらしべ長者』では、毎回、ゲストに自慢の”ダサT”を持ち寄ってもらい、それを現在編集部が所持している”ダサT”と物々交換。この物々交換を続け、”キング・オブ・ダサT”を見つけ出そうという青春系企画であります。
プロローグ的な意味合いを持つ第1回では、ひとまず編集部内でダサTを交換。シーズン恒例”着倒れ総括”でもお馴染みの編集長 三木と編集 重竹の”ダサT”を交換してみました。

編集長 三木のダサT – TENGA × 漫☆画太郎のTシャツ

何年か前にTENGA社の方から、販促グッズとして頂いたTシャツです。泣く子も黙る、画太郎先生の描いた謎のキャラクターがTENGAを持って走り回っています。右上の”タタタタ”が秀逸。絶対にデートには着ていけませんし、流石に会社にも着て行ったことはありません。使用用途はパジャマ1択。また、着丈が絶妙に短いのも”ダサT”として高評価かと思います。

実際に着るとこんな感じ。試しにコートの下にも着てみたのですが、画太郎先生の絵の存在感がとてつもないので、そこにしか目がいきません。毎日着てたら、1週間で”テンガ”ってあだ名が付くことは間違いないと思います。一部のサブカル女子が過剰に反応してくる可能性は若干ありますが、このTシャツに反応してくるような娘は普通に危ないです。

編集 重竹のダサT – LIGHTS OUTのグラフィックTシャツ

何年か前に古着屋で買ったTシャツです。当時はそれなりに気に入って着てたんですけど、やっぱりこの手のバンドTシャツって特別な思いを持って着るべきだと思うんです。そうでないと薄っぺらい感じになるし。だけど僕は、このLIGHTS OUTって人たちを、当時も今もマジで知らないんです。よく見ると普通にデザインもダサいんですけど、「時には着る人がTシャツをダサくしてしまうこともあるんだよ」とあの頃の自分に教えてあげたいですね。

とはいえ「知らない」と吐き捨てるのは単なる暴力行為なので、少しは彼らのことを知ろうと努力したのですが、誇張ではなく、全く検索にヒットしません。あまりに出てこなくて恐怖すら感じました。あなたたちは誰ですか? 知っている人がいたら教えてください。

ということで、第1回ではTENGA × 漫☆画太郎のTシャツとLIGHTS OUTのグラフィックTシャツを交換!

次回は、このLIGHTS OUTのグラフィックTシャツと、自慢のダサTを交換してくれる方を捜索し、ゲストとしてお迎えしてお届けします。

それでは皆様、第2回もお楽しみに。