ファッション業界で一番ダサいTシャツを探せ! 『ダサTわらしべ長者 2020』 第6回

by Keita Miki

春夏秋冬、1年365日のうち、リアルに340日ぐらいはTシャツを着ているMastered編集部だからこそ、気付いたことが1つある。
最近、世の中のTシャツがちょっとお洒落になりすぎた……。
ファストファッションの登場から一周回った2020年、人々の”安くてお洒落なTシャツ”への需要に応えるかのように、Tシャツのシルエットは改善され、”どん詰まり”の首もとは淘汰され、グラフィックは洗練されたものへと変化。気付けば、地方の土産屋のTシャツでさえ、「なんだよ、思ったよりお洒落じゃん……」、という始末である。
ダサい、どう着てもダサい、目も当てられないほどダサい。だけど、なんだか笑えるくらいにダサくて、いつまでたっても捨てられない。そんな僕らの愛した”ダサT”たちは、一体何処へ消えてしまったのだろうか。
”深イイ話”ならぬ”ダサイイTシャツ”は、最早、絶滅危惧種なのだろうか。
上記のような無駄に熱い”ダサT”への想いを胸に、Mastered編集部がお届けする短期集中連載『ダサTわらしべ長者 2020』では、毎回、ゲストに自慢の”ダサT”を持ち寄ってもらい、それを現在編集部が所持している”ダサT”と物々交換。夏の終わりまで、この物々交換を続け、最後に手元に残った”ダサT”を、”Mastered ダサT・オブ・ザ・イヤー”として勝手にセレブレイトしようという青春系企画であります。
第6回には、日本を代表するデザイナーの1人として知られる三原康裕さんが登場!

Photo:Kazuki Miyamae

前回のおさらい

前回は久世直輝さんが所持していた”メガマン”のブートTシャツをゲット!

今回はこのTシャツと、三原さんの自慢の”ダサT”を交換してもらいます。

三原康裕(Maison MIHARA YASUHIRO デザイナー)

1972年生まれ。1994年より独学で靴作りをはじめ、1996年よりオリジナルブランドをスタート。2016年秋冬シーズンからはブランド名をMaison MIHARA YASUHIROへと変更。ミラノ、ロンドン、東京、パリなど、世界中の都市でコレクションを発表しつつも、日本を代表するデザイナーの1人として様々なプロジェクトにも参画。ブランド設立から20年以上が経過した現在でも、ウィットに富んだアイディアとたしかなデザイン力で、国内外のファッショニスタたちを魅了し続けている。

— 人生で初めて自身で購入したTシャツを教えてください。

小学校の5年生の時に福岡の街にある流通センターで見つけた放出品。フィリックスくん(フィリックス・ザ・キャット)のニセモノがプリントされているTシャツでした。大人っぽい格好をしたいと思っていたのですが、何故だか選んだのがそのTシャツで(笑)。

— Tシャツが似合う有名人と聞いて思い浮かぶ人は?

純粋な憧れという意味で言えば、James Dean(ジェームズ・ディーン)ですかね。日本人だと、この間、『愛していると言ってくれ』の再放送をやってたじゃないですか。やっぱりあの時代の豊川悦司は特別で、ああいう人が”Tシャツが似合う人”って言えるのかなと。実際にドラマの中で着ているのは、Tシャツではなく、何でもないシャツなんですけどね。

— この夏イチオシのTシャツを教えてください。

ここ最近、Maison MIHARA YASUHIRO(メゾン ミハラヤスヒロ)で継続して展開している、イラストレーター・GONGONのアートワークを使ったTシャツ。

Maison MIHARA YASUHIROのFoods Printed T-shirt 16,000円 + 税
(Maison MIHARA YASUHIRO TEL:03-5770-3291)

— 何かお知らせがあればどうぞ!

7月22日(水)より、MIHARA YASUHIRO WOMENS 伊勢丹新宿店にてMaison MIHARA YASUHIROの2020年秋冬シューズコレクションにフォーカスしたポップアップがスタートします。

三原康裕さんのダサT – 古着の”NEWWAVE”Tシャツ

購入時期を正確に思い出せないのですが、恐らく1990年代中盤に東京の古着屋で見つけたもの。ハードコアパンクをやっていたんだけど、途中からバンドって形態が嫌になって、当時は1人で打ち込みの音楽を作っていたんです。靴作りを始める前の話ですけど。

おぉ、そうなんですね! まさしくニューウェーブ!! 今で言うロックTみたいな感覚で購入したのでしょうか。

そうそう。ロックTとかも気に入ったものは良く買っていたけど、これは”NEWWAVE”ってそのままジャンルの名称をプリントしていて(笑)。他の音楽ジャンルに例えると、”HIP HOP”とか”PUNK”って書いてあるってことじゃないですか。「なんだそれ」って思って、良いなと(笑)。

そう言われると”J-POP”って書いてあるTシャツはなかなか見つからないですもんね。あとは、配色と身頃部分に付いた謎の小さいポケットも絶妙にダサいですね(笑)。

実際に着ると当時流行っていた”チビT”的なサイズ感で、ものすごくダサいんだよね(笑)。今、街で着ていたらちょっと危ない人。昔、何回か着たこともあるんだけど、周りの友人達にも「どこで買ったの、それ」って大笑いされて。流石に最近は着ていないけど、何だか捨てる気にもならなくて、ずっと自宅に眠っていたのをこの企画の為に掘り起こしました(笑)。

ミレニアルズの読者さんには、”チビT”といしだ壱成の解説から始めなければなりませんが、素敵なダサTをありがとうございました!

ということで、第6回では”メガマン”のブートTシャツと古着の”NEWWAVE”Tシャツを交換!

次回は、このTシャツと、自慢のダサTを交換してくれる方を捜索し、ゲストとしてお迎えしてお届けします。

それでは皆様、第7回もお楽しみに。

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