今こそ行くべきヴィンテージショップ Vol.01 早稲田・GERALD

by Mastered編集部

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デザイナーズからキャリアをスタート

BURBERRY(バーバリー)やYves Saint Laurent(イヴ・サンローラン)など、洒落感のあるメゾンのヴィンテージ品。カラーやシルエットが他にはなく1枚で主役級のアイテムばかり。

「最初は古着屋をやろうと思って洋服に携わっていたわけではないんです。とにかく洋服が好きで、コレクションブランドを見ていくうちに、そのデザインの源は過去、とりわけヨーロッパの服飾文化にあるものが多いと気付かされました」

有馬さんがそう話すように、コレクションを調べていくうちに、その服がヨーロッパの古い洋服にルーツを持つ洋服をインスピレーションにしていることが分かり、意識的にヨーロッパヴィンテージを掘るようになっていたとのこと。GERALDのセレクトは、洋服のルーツを見ながら、角度を変えて洋服を辿って行った結果できた有馬さんの集大成ともいえる。

また、所狭しと物が陳列されているショップも発掘欲が湧いてワクワクさせられるが、ギャラリーのようなスペースをゆったりと使って重厚な什器に間隔をあけて並べられたアイテムを見ると、なんだか高級感を感じて気分がいい。開放的な空間でオーナーの話を聞きながら、買い物という贅沢な時間をゆったり楽しめるのは、正直癖になりそうだ。

好奇心の赴くままに! とにかく”掘る”のがモットー

商品はジャンルやテイストで分けず、カラーごとに並べられいてる。

セレクトを見てみると、ヨーロッパのアイテム、なかでもフランスやイギリスものが多く陳列されている。これは、アメリカの80年、90年物は比較的どこでも目にすることができるが、イギリスやフランスのこの時代はあまりクローズアップされていなかったり、日本ではあまり浸透してないからそこを追求したいという有馬さんのこだわりから。この年代のアイテムを、年に約3回行く現地での買い付けはもちろん、当時の雑誌でスタイリングを見たりしてリサーチを繰り返し集めているそうだ。