「とっておきの1枚」、見せてください。『Tシャツじゃんけん』第1回 アートTシャツ編

by Mastered編集部

現代の東京において、まことしやかに囁かれる都市伝説のようなゲーム『名刺じゃんけん』。お互いが持ち合わせている名刺の中から、有名な会社に努めている人物、またはその人自身が有名な人物の名刺を出し合い、その有名度によって勝敗を決するという、世にも悍ましい遊戯であります。

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現代の東京において、まことしやかに囁かれる都市伝説のようなゲーム『名刺じゃんけん』。お互いが持ち合わせている名刺の中から、有名な会社に努めている人物、またはその人自身が有名な人物の名刺を出し合い、その有名度によって勝敗を決するという、世にも悍ましい遊戯であります。

そんな『名刺じゃんけん』を良い子のEYESCREAM.JP読者の方々に向け、ユニークかつ、お茶目、そしてスタイリッシュにアレンジしたのが本日よりスタートするこの新企画『Tシャツじゃんけん』。

EYESCREAMブログや連載『先月のバズワード』でもおなじみのAkeem the Dream氏と、コンセプトブランド[TILT]のデザイナーであり、DJとしても広く知られるEZ氏をホスト役に迎えてお届けする『Tシャツじゃんけん』ですが、ルールはいたって簡単。

毎回テーマを1つ設定し、様々なゲストクリエイターがテーマに沿った「とっておきの1枚」を持参。Akeem氏とEZ氏が持参した「とっておきの1枚」と合わせて、それぞれのTシャツを皆で品評していきます。

初回となる今回はプロローグ的な意味合いも込めて、ゲストクリエイターは無し。テーマは”アートなTシャツ”です。

Photo:Takuya Murata
Text&Edit:Keita Miki

■『Tシャツじゃんけん』第1回 アートTシャツ編

THRASHERの

THRASHERのマーク・ゴンザレスT
レア度★★★
保存状態★★☆
今年着たい度★★☆

Akeem:と言う訳で遂に始まりました、『Tシャツじゃんけん』。まずはEZさんのTシャツからチェックしていきましょうか。って、初回から出ましたね! 懐かしの[ONEITA(オニータ)]ボディ!! 90年代はみんなこのボディを使ってましたよね。

EZ:スケートブランドは特にね。

Akeem:原宿の人達もブランド立ち上げ当時はみんなこれでしたよ。この異様なまでの肉厚さ(笑)。首元のリブも3cmぐらいあって、最早首に吸い付くレベルというか、モックネックみたいに着ることが出来ます(笑)。本国の[ONEITA]は1998年に無くなっちゃったんですよね。

EZ:無くなる寸前はメキシコ製に変わってたけど、これはMADE IN USA時代のモノだね。90年代のスケートブランドは[ONEITA]、[Beffy(ビーフィー)]、[Jalzees(ジャージーズ)]あたりをボディに使うことが多かったように思います。

Akeem:知ってる人は知ってますよね、[ONEITA]。

EZ:まぁ、[ONEITA]の話はこれくらいにしておいて、これは当時自分が働いていたスケートショップで買ったモノで、見れば分かると思うけど、フロントのイラストはゴンズ(マーク・ゴンザレス)。同じくゴンズがイラストを描いたTシャツが3種類出て、その中の1枚なんだけど、これ実は[THRASHER(スラッシャー)]のTシャツなんだよね。どこにも”THRASHER”の文字は入っていないけど、3種類、全部[THRASHER]が出しててさ。

Akeem:一時期、ゴンズがペンネームを使って、THRASHERで連載をやっていたんですけど、もしかしたらその挿絵とかに使ったイラストなのかもしれませんね、これ。良い意味ですごく変な連載で、当時、結構話題になったんですよ。これもそうですけど、90年代のゴンズは絶好調だから(笑)、文字を全部”ゴンズスペル”にするんです。僕、一応英語は分かるんですけど、このTシャツのメッセージは洒落が効きすぎてて、全然意味が分からないですもん(笑)。

Broken Poems: Stories, Poetry & Drawings

THRASHERでのマーク・ゴンザレスの連載が収録された著書『Broken Poems: Stories, Poetry & Drawings』

EZ:時期的には94年~95年くらいのモノだと思うよ。サイジングとプリント位置にも時代を感じるね。

Akeem:たしかに! 今のTシャツって首元からプリントまでの距離が平均すると7cmくらいのモノが多いんですけど、これは5cmぐらい。今のモノと比較すると、プリント位置がかなり上ですね。

EZ:プリントの版がそんなにデカい時代じゃ無かったからね。でも、[ONEITA]のLサイズって当時だと小さかったから、あまり着なかったんだよな~。XLとかXXLを着るのが普通だった。

Akeem:なるほど、だから保存状態が良いんですね。ちなみにこのTシャツの「今年着たい度」はどれくらい?

EZ:さすがにもうちょっと汚れを落としてから着たいな(笑)。

ラメルジーのTシャツ

ラメルジーのTシャツ
レア度★★☆
保存状態★★★
今年着たい度☆☆☆

Akeem:いやはや、初回にしては中々「強い」Tシャツですね! 今だったらイラストの端に、絶対”by Mark Gonzales”って文字が入っていると思うんですけど、それが無いのも良い。

EZ:ゴンズの代表作が生まれたのもほとんどこの時代だもんね。さっきも話してたけど、とにかくゴンズがキレキレの時期だったんだよ。

Akeem:じゃあ、次は僕の番ということで。ラメルジーのTシャツです。買ったのは2000年ぐらいかな。まだラメルジーが生きている時のモノ。丁度みんながラメルジーの事を知りだして、YELLOW(西麻布)やHARLEM(渋谷)に来日した頃だったと思うんだけど、東京で彼の大きなアートショーが開催されて、その会場でこのTシャツが売っていたんです。だけど、このTシャツが当時にしては異常に高くて(笑)。その時代に1万円のTシャツなんて聞いたこと無かったから、ちょっとビックリしたんだけど、「デカい版使ってるし、仕方ないか……」と自分に言い聞かせて、一生懸命、余裕な顔を作りながら買ったのを良く覚えてます(笑)。意外と肉厚でヴィンテージボディっぽい感じだし、1万円もするから、実は結構良い素材のTシャツなのかななんて思ってたけど、結局まだ買ってから1回も着てませんね。

EZ:着れば良いじゃん。でも、ちょっと派手すぎるか。

Akeem:そうなんですよね、こういうのは女の子が着た方が良いのかも。男が派手なTシャツ着てると、なんかぶん殴りたくなるじゃないですか?

一同笑。

Akeem:なので、「今年着たい度」はゼロ(笑)。でも、なんか手放せないんですよね。もし着たらインスタに載せますね(笑)。

https://www.youtube.com/watch?v=Ya5sYfNLUoo

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