1.パターンを引き、レザーを裁断
まずは、レザーをナイフを使ってパーツごとに裁断。レザーといってもさまざまな種類があるなかで、実験を繰り返し色が1番入りやすいレザーを使用している。革靴のレザーは硬そうという勝手な偏見を持っていたが、生地の状態ではスルスルと滑らかに裁断することができるものを使っているそうだ。
2.裁断したレザーの両端を縫い合わせる
①で裁断したレザーを、レザー専用のミシンを使って縫い合わせていく。
3.レザーを木型に合わせる
ズレが出ないように、工具を使用しながら木型に沿って形を作っていく。
4.レザーを縫う
銀ペンコンパスを使って、穴を開ける位置に印をつけていく。工具を使って穴を開け、麻よりも強度の強い糸を使って”からげ縫い”という手法で中底と縫い上げていく。この”からげ縫い”は通常、かかとを仕上げる際に用いる手法だが、近江さんのシューズは全面にこの手法が用いられ、縫われている。
染料の色は、小数点第2位の単位まで正確に計り色味を作っているとのこと。カラーは、グラデーションになるようにつま先部分などには色を重ねながら感覚で塗っていくのだとか。