片想い・片岡シンと巡る東京銭湯と〆の「逸食」 – vol.03 北品川・天神湯 –

by Mastered編集部

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いよいよ天神湯に入浴

前置きが長くなってしまったが、会計を済ませエレベーターで浴場のある2階へ移動。


ここでも、先ほどのアイテムに続き、楽しげなデザインのものを発見。

大浴場の入り口に掛けられた暖簾には自由の女神が描かれているではないか。“入浴”とかけて“ニューヨーク”のビルがデザインされており、こういう細かな仕掛けにも男心がくすぐられる。

高級温泉旅館のようなデザインとカルチャーを感じるアートな仕掛けにワクワクと胸を躍らせながら、着替えを済ませていよいよ入浴場へ。

高い天井とガラス張りの空間

白壁に外の光がまぶしいくらいにさす開放的な空間。

2階部分に位置する大浴場は、スタイリッシュで高級感が漂うラグジュアリーな仕様。ガラス張りで天井も高く、心地よい外光が室内を照らしている。快晴の日は、屋外プールのような感覚で湯に浸かったり、夜に星を眺めながらゆったり過ごすのもいい。

白湯

明るいタイルと天然石がふんだんに使用された浴室。

熱湯、バイブラバス、ジェッドバスなどを、気分や疲れ具合に合わせて入り分けするのがおすすめ。

半露天風呂の黒湯

天神湯の黒湯は、肌をなめらかにし余分な皮脂や汚れを分解してくれる作用がある。美肌効果が抜群で、入浴後、その効果を即座に実感できる。

連載1回目でも紹介した、シンさんの経営する銭湯、御谷湯のお湯をはじめ、東京ではさほど珍しくない黒湯であるが、こちらの黒湯は色が濃いうえに少々どろっとしたテクスチャーが特徴。話によると、とあるテレビ番組が東京の銭湯を調査した際、腐植質の含有量が最も多く含まれていることが分かったとのこと。この腐植質とは植物の枯死体が微生物の働きにより分解されてできる物質のことで、天神湯はこの腐植質が都内で最大だそうだ。