片想い・片岡シンと巡る東京銭湯と〆の「逸食」 – vol.03 北品川・天神湯 –

by Mastered編集部

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デザイナーズ銭湯、天神湯

そんな道を駅から歩くこと5分、街のゆる〜い雰囲気と相反する、少し仰々しいぐらいに堂々とした建物が現れる。これが芸能人からファッション業界人、スポーツ選手までが足繁く通っているとウワサの天神湯なのだ。

大通りに面した11階建てのマンションの1、2階部分にある天神湯は、従来の銭湯のイメージを覆す近代的な造り。ホテルや会員制ジムかと見間違える。

従来の銭湯のレトロなイメージとギャップのある天神湯のコンテンポラリーな佇まいに、Google マップが位置を示しても場所が分からなかったほど。

まずは銭湯の前で、毎度恒例の記念撮影を。

早速ドアを開けて、なかに入ってみると、銭湯=レトロという概念を覆す、広くて開放的なロビーが広がっている。そして、番台(というかちょっとしたホテルの受付のようだ)の後ろにはゴージャスなバラのオブジェが! そしてその隣には滝が流れている。

ガラス越しに流れる滝は、実際にホテルで使用されているものであるとのこと。

豪華絢爛なバラを始めとする草木が、ロビー全体をゴージャスに演出。

そんな豪華絢爛なロビーに驚いたのか、すかさず「バラと滝のディスプレイを何故作ったのですか」と質問をするシンさん。確かに一般的な銭湯ではあまり見ることのない様子に、興味が注がれる。

「2009年にこの天神湯をリニューアルしたとき、本当は券売機が欲しかったんですよね。でもバラのオブジェはどうしても欠かせなくて……。リニューアル前の天神湯には、池があってそこで鯉を飼っていたんですが、今度は滝がいいなってことで作ってしまいました(笑)。そんな感じで予算がなくなってしまったんで、券売機は諦めたんですけどね。」

”バラと滝なら、絶対券売機を1台買った方が安いぞ!”

シンさんに続くように思わず心のなかで、ツッコミをいれてしまったが、他の銭湯とは違うこだわりに人々が共感し、集まってくるのかもしれない。