Photo:Shuhei Nomachi
まず語るべきは、その生地。
尾州産地で100年以上の歴史をもつ機屋に依頼して織ったという、オリジナル耳ネーム入りのストレッチコットンツイルは、特殊な設定が施された低速の織機で製織。これによって糸に余分なテンションをかけず、密度が高くてもしなやかでふんわりと空気を含ませたような風合いに仕上げている。
製織に要する時間も通常の3倍以上かかるそうだが、こういう手間隙を惜しまない仕事に僕らはロマンを感じてしまう。やっぱり、Scyeは洋服好きの気持ちを良く分かっているのである。
型は以前にScyeからリリースされていたウールのCPOジャケットをベースとし、オーバーサイズにアレンジ。
そもそもCPOジャケットのCPOとは”Chief Pretty Officer”の略で、CPOジャケットは米国海軍の上級下士官が艦上勤務で着用していたネイビーブルーのシャツジャケットを元にアウター化したもの。
主に防寒性の高いウール素材を使用することが多いが、こちらは打ち込みの良いコットンのストレッチツイルを使用し、デニム工場にてヘビーデューティでしっかりとした縫製で作り上げた。
そして、パンツは、渡りは太めで裾にかけて自然にテーパードしたペグトップシルエット。こちらも、言わずもがなの美しいシルエットだ。
さて、ここまでしっかりとこの記事を読んでくれた人は、もう既にこの逸品が欲しくなっているはず。店頭に足を運んだ際には、ぜひともセットアップでご試着を。
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