東京不定点観測・増刊号 #2 『アベ的シャンブレー論』

by Mastered編集部

セカンド 2009年8月号はマリン特集。brもちろん絶賛発売中です。

セカンド 2009年8月号は
マリン特集。
もちろん絶賛発売中!


更新頻度の悪さから既に当企画を忘れてしまった方も多々いらっしゃるかと思いますが、こっそりご紹介させて頂きます、最近気になるアイテムを。

で、今回はシャンブレーシャツ。一言でシャンブレーシャツと言っても、星の数ほどブランドはあるし、時代時代でデザインも全く異なるなど様々ですが、個人的に気になっているのは’60s後半から’70s頃のモノ。
要は古着マニアがそれをおかずに何杯もご飯が食べられるようなディテールの付いたヴィンテージでもなく、とはいえポリ混が画期的素材とされていたような時代のシャンブレーでもない、コットン100%でマチも何にも施されてないような物に私阿部は惹かれています。

じゃ、何故その頃のモノが好きなのか。理由は簡単で、単純に着やすく、そして合わせやすいから。
もちろん阿部にもマチが付いていればシャツは偉いと勘違いしていた時代もありました。ましてやエルボーパッチやベンチレーション、さらにはチンストラップや変形ポケットなんてディテールを見ちゃったら、ドキがムネムネしちゃって大変でした。
ただですね、じゃあ今そんなヴィンテージを着れるかと聞かれたら、即答ですね。No, We Can’t(コレが言いたかっただけ)
マチ付きはラウンドが深いからシャツを出して着るにはちょっと嫌らしいし、山ポケやチンストラップは今色んなブランドからそういったディテール付きのシャツが展開されているので、正直お腹一杯な感じもするし。とはいえ、ポリ混のテロテロ感は、やはりコットン100%で育ってきた人間としては受け入れがたく……。
てことで(前置きが長くなりましたが)、マチというディテールが消え始めた頃のシャンブレーが気になっているというわけです。

その中でも気になっているのが、今回紹介するような背中にちょっとプリントや刺しゅうが入っているモノ。やっぱり古着で買うなら一点モノを選びたくなるのは、古着好き、いや貧乏性の性なのかもしれませんが、「それ、どこの?」って聞かれる快感は、何物にも代え難いわけでして……。
ちなみに今回ご紹介するシャンブレーシャツは、前回ご紹介した花柄BDシャツに続き、ケニントン社(KENINNGTON)の一枚。

フロントはいたって<br>シンプルなんだけど…

フロントはいたって
シンプルなんだけど…

男は背中で語ってください

男は背中で語ってください。

タグもグルーヴィです

タグもグルーヴィです。
古着のシャンブレーシャツ
10,290円
(ブルジョアピッグ)

古着好きの方であれば、一度は目にしたことがあると思いますが、このブランド、とにかく面白い。決して全てが今着られるようなアイテムではないのですが、とにかく変なアイテムばかり作っていました。
ただこのブランドの凄いところは、ディズニーのライセンスをやっていたこと。なのでミッキーだけでなく、色々なキャラを使用してウエアを手がけており、おそらく当時のアメリカでも名前の知られたブランドであったと思われます。

ちなみに阿部も同編集部員である板倉からカツアゲ、もとい頂戴したバックプリント入りのシャンブレーシャツを着ていますが、ワークウエアだからといってタイムスリッパーな格好でなく、BDシャツ同様、袖をまくってパンツ(阿部の場合はショーツ)にイン的な感じで着ることがほとんどです。
あ、今回ケニントンのシャツをお借りしたブルジョアピッグさんは阿部の大好物であるバンダナも多数展開している素敵なお店です。是非一度チェックしてみてください。

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ブルジョアピッグ
東京都渋谷区神宮前3-27-15 福住ビル 2F MAP
Tel:03-5772-7660
営業時間:12:00〜20:00(不定休)