現代アーティストとして世界で活躍しながら、デザイナー、そして代官山 ストレンジストアのオーナーを務める彼の作品は、独特の世界観を持つものばかりで、どれもユーモアとセンスが爆発しています。そんな作品たちは、一体どんな仕事道具から生まれているのでしょうか? 期待を裏切らないシュールなラインナップとなりました。
1:マッキー
ドローイングの作品を描く時はマッキー。いつもだいたいこれですね。買ったばかりだと細いんですけど、だんだん先が丸くなってくると、ちょうどいい感じに書けるんですよ。塗り潰す時は太い方を使えて結構便利なので、常に2、3本まとめて買ってます。
2:100円ショップのシール
ペンと一緒によく買ってますね。100円ショップで30枚入りで売ってるものです。これに手書きでいろんな言葉を書いたシールを趣味で作って友達に配ってたんだけど、欲しいって人があまりにもいるんでお店で売り始めたんですよ。外国人がこういうシールに英語で自分の名前を書いたりするのを見てて、日本語で変な言葉が書いてあったら、面白いかなと思ったのがきっかけです。それで最初につくったのが「実家帰れ」でした。
3:ノート
家と店に一冊づつあって、アート作品を作るときのアイディアをここにメモしてます。極秘のアイディアがここに詰まってますね。これもアメリカの100円ショップみたいなお店で3冊セットでした。インクが出ない時は表紙に直接試し書きしたり、思いつくままに何でも書いてます。
4:スケジュール帳
スケジュール管理は手帳でやってます。これは[TOGA]のカバーに、昔の『CanCam』の付録のシールを貼ってるんですけど、意外としっくり来てるでしょ?(笑) 中身は無印で買ったものを毎年入れ替えて使ってます。
5:iPhone
これがないと仕事にならないですね。インスタグラムもこれで更新してるし、あとはメールを確認したり、アイディアを写真で撮って保存したり。カバーに貼ってあるシールは2つとも友達がつくったものです。
— — それでは最後に、加賀美さんが仕事道具を選ぶ時に、重要視してるポイントってなんでしょう?
見ての通りこだわりは、ないですね(笑) だいたい頭の中に入ってるんですよ。9割が頭の中で、1割ぐらいを書き留めてるって感覚。物への執着が全くなくて、絶対に必要な最低限の物しか持たないんです。
でも、意識してないんだけど、絶対毎回同じものを買うから、なんでも良いようでいて実はそれがこだわりなのかもしれないですね。この先も、そのスタイルは変わらないと思います。