THE NORTH FACEの『FUTURELIGHT EXHIBITION』に行ってきた

by Nobuyuki Shigetake and Mastered編集部

好評連載中の編集部員の体験型コンテンツ『編集部員の「いってみよう やってみよう」』。今回は、THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)の新素材『FUTURELIGHT』にフィーチャーしたイベント『FUTURELIGHT EXHIBITION』に行ってきました。

Photo:Kazuki Miyamae

発売前から話題となっていたTHE NORTH FACEによる『FUTURELIGHT』。

グローバルアスリートたちの要望から生まれた高機能な防水透湿素材というのもあり、詳細の発表前から話題騒然。今回のイベント『FUTURELIGHT EXHIBITION』も多くの人に待ち望まれる中での開催となりました。

会場となったのは、原宿のTHE NORTH FACE MOUNTAIN。

入り口すぐには、『FUTURELIGHT』の効果を表現するインスタレーションの展示が。ウェアを覆うガラスは超薄型ディスプレイ。

『STEEP SERIES』、『SUMMIT SERIES』、『FLIGHT SERIES』に搭載された同素材が、如何にして効果を発揮するかというプレゼンテーションが、映像と文字で分かりやすく表現されていました。

すごいでしょ。

また、同日にプレスルームにて行われたプレゼンテーションには多くのメディア関係者が押し寄せており、注目度の高さが窺い知れます。

開発に携わったTHE NORTH FACEの企画開発部の大坪さんによるプレゼンテーションでは、『FUTURELIGHT』が今までの防水透湿素材とはまったく異なる、新素材であることが語られました。

まず、『FUTURELIGHT』は、”ナノスピニング”という技術により、ナノレベル(約10億分の1メートル)の太さのポリウレタン繊維を吹き重ねて成型したメンブレンを中間層として使用した3層構造になっています。

吹き重ねられたポリウレタン繊維には、無数に隙間が生まれます。これが通気性を生み出し、外気と衣服内を空気が流れることで衣服内の熱と湿気を放出してくれますと。

さらに、このことによって生地にしなやかさが生まれるというメリットもあり、透湿性による快適さに加えて、肌当たりもよくストレスフリーな着心地に。

”鎧のような着心地”とも称されることがあるハードシェルのスペックを兼ね備えていて、なおかつ着心地も抜群と言うのは、従来では考えられないことですね。

ベンチレーションの数を減らすことができ、その分しなやかになり、軽量化もできる、ということにも繋がってきます。

また、繊維の隙間は水の分子よりも小さいため、雨などの外からの水分は通しにくく、防水性と通気性の相反する機能を同時に実現。

しかも、吹き重ねるポリウレタン繊維の密度を調整することで、防水性と通気性のバランスをカスタマイズすることができ、登山、ランニング、スノースポーツなど運動量に応じた通気設計も可能だとか……!

これは、すごいですよ。当面の間は、『STEEP SERIES』、『SUMMIT SERIES』、『FLIGHT SERIES』の3つのトップレンジシリーズのみが『FUTURELIGHT』を搭載しますが、今後あらゆるシリーズへと広がっていくことになるそうです。

”アウトドアガチ勢”必携の、新世代の素材を、是非とも店頭でチェックしてみてください。

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