JINSのハイエンドな新コンセプトショップ「J of JINS」で眼鏡を作ってみた

by Atsushi Hasebe

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さりげなく日本を感じる校倉造りの空間

そんなこともあって、ちょうど気になっているJINSがハイエンド層向けを謳う新業態の店を六本木ヒルズにオープンすると耳にしたので、これは覗いてみたくなったわけです。

件のJ of JINSがオープンしたのは、六本木ヒルズのウェストウォーク。発表会やらイベントやらラジオ出演やらで、ちょくちょく訪れる六本木ヒルズですが、買い物することは滅多になく、ウェストウォークってどこ? なんて迷いながらたどり着くと、いきなりビックリ。

壁一面が木製のディスプレイになったこじんまりとしたスペース。そこがJ of JINSでした。

おなじみの赤色のロゴはもちろん、店の看板も出ておらず、スタッフの方がいなかったら、見逃して通りすぎてしまったかもしれません。それくらいさりげない佇まいのショップだったわけです。そこからして、既存のJINSの店とは全然違います。

話を聞くと、店名の”J”はJINSのJであると同時に、JAPANのJ。それゆえに、まず目に入ってきた壁一面の棚や什器は、単なる木製のモノじゃなかったのです。ヒノキの”校倉(あぜくら)”造りなんですって。

教科書で習った、そう、正倉院宝物殿なんかで使われている、釘を使わずに組み立てるってヤツです。コンクリートに見えた壁も、近づいてみれば漆喰で左官仕上げ。一見モダンな印象ですが、さりげなく日本の伝統を感じさせるスペースなワケです。