次に会場の様子をご紹介していきます。
外観は歌舞伎町ブックセンタービルのグラフィカルな壁面はそのままに、入り口にはでかでかと『にんげんレストラン』の看板が掲げられています。
中に入ると、1階には雑多でDIYな空間の中に、大小さまざまなテーブルと椅子が並んでいます。ロフトのように天井付近にも席が設けられています。
一番大きなテーブルの真上を見上げると、天井から2、3階を突き破る大きな穴が。これは戦後すぐの歌舞伎町にたくさん存在していた青空レストランをモチーフにした吹き抜け穴。ここから、昼は空を見上げながら、夜は歌舞伎町のネオンを感じながら食事を楽しむことができます。
入り口付近にはアーティストの関優花さんが巨大なチョコレートの塊を食べ続けるパフォーマンスが。なんとチョコレートと体重が同量になるまで行うのだそうです。生々しく、なんとも過酷なパフォーマンス……。
券売機にはイベントに出演するアーティストさんや過去の死刑囚の名前が。レストランのメニューは死刑囚の名前で選ぶようになっており、メニューは死刑囚が最後に食べたもの(最後の晩餐)になっています。
もちろんイベントの限定グッズも販売されています。この日、ひらがなで”にんげん”と書かれたTシャツはエリイさんが着用されていました。
ここから2階です。
奥の壁には過激な作風で知られる、オーストリアのマルチメディアアーティストのヘルマン・ニッチの作品が。なかなかグロテスクです。
なんとおむつをつけた鶏が2匹が飼い離されています。
3階へ続く階段を登ると、現代美術家・西尾康之さんによる、即身仏を目指して痩せ細ったChim↑Pom稲岡さんをモチーフにした仏像『稲岡展示居士』が。薄暗い中にひっそりと佇む姿はかなり迫力があります。