庄司信也 × 安孫子真哉 × 角張渉の『レコ道 ~ 音楽トキワ荘 2015 ~』 第1回(ゲスト:サイトウ “JxJx” ジュン)

by Mastered編集部

何歳になってもロックンロールとレコードは止められない。かつて、ディスクユニオンのフリーペーパー『FOLLOW UP』に掲載されていた安孫子真哉と角張渉による伝説の青春謳歌系連載『レコ道』を、ホスト役に庄司信也を加えることで、3人体制で現代へと蘇らせた本企画『レコ道 ~ 音楽トキワ荘 2015 ~』。

前回お送りしたプロローグに続く栄えある第1回は、ゲストに先日の『EYESCREAM.JP Mix Archives』#51でも素晴らしいDJ MIXを披露してくれたYOUR SONG IS GOODのサイトウ “JxJx” ジュンを迎え、特濃トークを展開!?

Photo:Takuya Murata、Interview&Text:Keita Miki

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去年のインターネットで一番ヤバかったページは、KiliKiliVillaのトップページ(笑)。(サイトウ “JxJx” ジュン)

角張:お久しぶりになっちゃいましたね。ひとまずは、本日のスーパーゲスト。

庄司:我々の世代のスターですね。

角張:いや、世代を限らずですね。と言う訳で、今回のゲストはサイトウ “JxJx” ジュンさんです! あびちゃんから熱烈なリクエストがあったので、栄えある第1回目のゲストがジュンくんになったんですが、何でジュンくんが良かったの?

安孫子:やっぱり初回はパンクティーチャーとファイトトゥギャザーしたいと思いまして(笑)。

庄司:まぁ、前回話した通り、この3人の繋がりはパンクだってこともあるし、ジュンさんを呼びたくなる気持ちは分かる。

角張:ジュンくんは常にいろいろな音楽の話題を提供してくれるし、いつだってバンドは最高ですから!

— 直接会うのは久しぶりなんですか?

安孫子:数年ぶりですよね?

JxJx:超久しぶりだね。あびちゃんの家に行って、ビールをこぼした時以来じゃないかな?

安孫子:あーそれなら2003年くらいなので、12年ぶりになりますね(笑)。

JxJx:当時は良く飲んでたよね。

安孫子:あの頃は「若い子と遊んでみよう期間」に入った時だったんですか?

JxJx:そうだね、しかも、そのノリがバッチリ仕上がってたっていうか、我々の間で盛り上がっていた通称『PUNK飲み』のピークじゃない(笑)。

庄司:ジュンさん、今おいくつですか?

JxJx:42だね。みんなの5個上ぐらいかな。

安孫子:話は変わりますけど、そもそもFRUITYってAIR JAM的なモノに属さない人たちの中でも特に我々世代にとっては”極めつけ”って感じで登場してきましたよね?

角張:たしかに、”極めつけ”だね。

庄司:特殊なタッチだった。

安孫子:今の若い音楽好きな後輩と話すと、たまに僕らとFRUITYが同世代だと思ってる子達もいるんだけど、全然先輩ですからね(笑)。

JxJx:そうなんだ、さすがに 今の20代前半の若者からしたら、ここの世代の5年ぐらいの差は1つの塊ってことなんだね。なるほど。

角張:この間一緒にトークショーやったんだけどさ、チン(中村)くんも、「元銀杏BOYZ」って枕詞を付けないと、若い子からしたらただの農家のおじさんだからね(笑)。

安孫子:最近、ジュンさんはパンク聴いてますか?

JxJx:もちろん聞いてるよ。去年のインターネットで一番ヤバかったページは、KiliKiliVillaのトップページ(笑)。これは去年、色々な人に言ったな~。

庄司:俺もそれ現場で聞いたことあります(笑)。しばらく噂になってた。

角張:当時のトップページにDIGってコーナーがあってさ、あそこであびちゃんが好きな曲をあげまくってたじゃん。あれはヤバかったよね。

JxJx:このタイミングで、PARASITESとか、あの全部がサビみたいな曲ね(笑)、めちゃくちゃ久しぶりに聴いたけど、良かったね。

庄司:そのDIGに「1発目にアップするの、何が良いかな?」って相談を受けたの、俺です。

一同笑

Aztec Cameraのボックスセット

Aztec Cameraのボックスセット

角張:でも、たしかにあれは適当にあげてるように見えるけど、すげぇ考えて選んでるのわかったもん。結局1発目は何をあげたんだっけ?

安孫子:Aztec Cameraの”Walk Out To Winter”。

庄司:ジョー・ストラマーのポスターね。

JxJx:とにかくいろんな意味であのページはヤバかったよ。

角張:あびちゃんは本当にパンクだからね。一緒にいると、2時間ぐらいパンクの話されるんですよ。

JxJx:2時間か(笑)。でも、それって結構良いなと思ってて、自分も含め、カクバリズムは精神性はあれど、常にパンクを意識して話をしているわけではないからね。こういう風に我々の好きなパンクだけを酒の肴に小一時間盛り上がることなんて残念ながら最近はなかなか無いし、色々と大事なことを思い出させてもらえる感じもあって、ありがたいなと思うよ。いや、このノリの重要性を再確認してたところなんだよ、本当に。やっぱり、肝っていうか、超大事だね。そして、なにより今すごく楽しい(笑)。

庄司:まぁ、普通は頑張っても15分ぐらいのもんですよね。

角張:地方に行った時とか、「あびちゃんの影響でパンク聴いてます!」みたいな子に会ったりする?

安孫子:それこそ有難い事に「STIFFEEN RECORDS」や「レコ道」に影響受けましたって言ってくれる人、結構多いよ。

角張:ほんとに? それは嬉しいね。いや、すごいな~。

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