2019年3月と4月の「うますぎる店」 3選(Personal Lists)

by Kentaro Kabaya and Keita Miki

巷に溢れる「リストもの」では一切食指が動かないというワガママな僕らの為のリストを編集部員が、そしてゲストエディターが、自由気ままにパーソナルな視点で作り上げる『Personal Lists』。
今月もBAL(バル)の蒲谷健太郎氏をゲストエディターに召集し、2019年3月と4月の「うますぎる店」 3選をお届け。
日々、様々な飲食店に足を運ぶ蒲谷さんが2019年3月と4月に足を運んだ「うますぎる店」をチョイスしてもらいました。

1. 日本酒はなたれ

3月はあまり新しい美味しいものに巡り合わなかったので、4月と合わせてご紹介します。

恵比寿の日本酒と海おでんのお店はなたれ。定期的にご一緒する美味しいもの好き友人の勧めでやって来たこちら。日本酒もマニアックな品揃えで一部の日本酒ラバーの間では有名なお店だそう。

L字カウンターのみの、こぢんまりとしたお店。

海鮮中心に日本酒との相性の良さそうなラインナップ。ポテサラ、刺し盛りあたりでまずはスタート。

ポテサラはなんと雲丹が鎮座。なんとも豪華。刺し盛りも飾り包丁や、一手間加えられた丁寧なお造り。薬味もいろいろ。もうかサメの心臓は初めて食べたがクセもなく美味しかった。

お酒は香川の悦凱陣(よろこびがいじん)の丸尾神力というものをいただく。悦凱陣は飲んだことありましたが、この種類はお初。しっかり濃厚な味わい。

お次は海おでん。白子、さやえんどう、椎茸、雲丹など。出汁の旨味で日本酒が進みます。

お次は甦るというお酒。これがびっくりするような瑞々しさで、飲みやすいとかそういった概念とは全く別種の、まるで湧き水のような美味しさ。初体験な味わいでした。

あとで調べてみると、福島で被災して蔵が崩壊してしまった蔵元さんが、後継者問題で後継ぎを探していた山形の蔵元を引き継ぐことになり、誕生したという逸話が。なるほど色々な想いの詰まったお酒だったのだなぁ。機会があったらまた飲みたいお酒です。

そのあとは久美で一杯やったあと、ワルツでワインで〆。良い夜でした。

【日本酒はなたれ】
東京都渋谷区恵比寿1-26-12 フラット16 1F
TEL:050-3590-8701
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13186979/

2. 炭火焼肉モクモク

正直あまり教えたくないお店ですがご紹介。

渋谷の井之頭線の入り口近く、レコード好きな人ならわかるライトハウスレコードのすぐ近くです。知る人ぞ知る老舗焼肉店。お店は2階なので、目の前を通っても見落とてしまうかもしれません。僕自身も前を何度も通ってるのに全く知りませんでした(汗)

まずはチョレギサラダ。ごま油とピリッと辛いドレッシングの王道スタイル。

レバーは見るからに新鮮な角の立ったもの。よく焼いてごま塩油でいただく。白せんまいもコチュジャンとごま塩油で良い味付け。

お次はお肉。タン塩もしっかり厚切り。カルビもサシが入りすぎておらず、タレの味付けも好み。ミノもプリプリ、ホルモンきれいに下処理もされてます。

暖かい冷麺の温麺で〆。いや〜美味い。希少部位だのなんだのという変化球はなし。ストレートにザ・焼肉が楽しめるお店です〜。

【炭火焼肉モクモク】
東京都渋谷区道玄坂2-7-4 戸崎ビル 2F
TEL:03-3461-7083
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13051105/

3. 炭火焼き肉 一億兆

もういっちょ焼肉いきます。

南阿佐ヶ谷の青梅街道沿いのビルの二階にあるこちら。20年通うという友人が連れて行ってくれました。

ランチタイムにお邪魔して、定食メニューを食べる人たちにまぎれ、がっつりと焼かせてもらいました(笑)。

ナムルでスタート。もちろんキムチも頼んだけど写真撮り忘れ。

そしてお肉。連れて行ってくれた友人は、ここではウルテ、梅ミノ、これの無限ループだそう(笑)。

梅ミノは梅肉で和えてあり、さっぱりと食べられて確かにずっと食べられる(笑)。

ウルテは喉の軟骨。部位の中でもコリコリ度はMAX。これも塩味でいただくと、さっぱり。お酒を片手にこれらを交互につまむ。確かにこりゃ無限ループだわ。

ちょっと飽きて来たら、もちろん普通のお肉もありますので、カルビ、ロースもオーダー。そちらも肉質もよく、味付けも王道的でまた良し。いや〜旨しです。ママさんも気さくで良いお店。ご馳走さまでした!

【炭火焼き肉 一億兆】
東京都杉並区成田東4-33-15 第5志村ビル 2F
TEL:03-3315-2982
https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131905/13011735/

POSTED BY

蒲谷健太郎

1999年創業のbalanceweardesignを経て、都市環境に順応したトータルウェアとグラフィックの提案をコンセプトに、1990年代のミックスカルチャーにインスパイアされたリアルクローズを展開する。音楽とファッションの親密な繋がりをものづくりに反映したハイカジュアルなストリートウェアに定評あるBALのデザインを担当。