2019年2月の「うますぎる店」 3選(Personal Lists)

by Kentaro Kabaya and Keita Miki

巷に溢れる「リストもの」では一切食指が動かないというワガママな僕らの為のリストを編集部員が、そしてゲストエディターが、自由気ままにパーソナルな視点で作り上げる『Personal Lists』。
今月もBAL(バル)の蒲谷健太郎氏をゲストエディターに召集し、2019年2月の「うますぎる店」 3選をお届け。
日々、様々な飲食店に足を運ぶ蒲谷さんが2019年2月に足を運んだ「うますぎる店」をチョイスしてもらいました。

1. 純手打ち讃岐うどん五郎

都内近郊の美味しい讃岐うどんのお店をつねに探しておりまして、情報があれば足を伸ばして出かけてます。

錦糸町駅からも近い純手打ち讃岐うどん五郎に。近くで打ち合わせがあったので平日のランチタイムに行って来ました。

錦糸町という場所柄、近隣で働く方達も多く、並びも数人。人気店ですね。聞けば個人的にベストランクな川崎の讃岐うどん蓮とは兄弟弟子の関係になるとのこと。

オーダーはランチのしょうゆうどんセットを注文。うどんは、ひやひや小、しょうゆ小に、天ぷらは鶏天、昆布天、長ネギのセット。うどん屋さんに来ると、だいたいこのオーダーをするのでこれは嬉しいセット。

麺は太めでエッジが立っている。強めのコシがかなり好み。出汁はいりこがはっきりと感じるも、エグミはないがくっきりとした印象。

揚げたての天ぷらは昆布、ねぎは通常の天ぷらスタイルだが、鶏天は唐揚げに近い感じ。どれもちゃんと美味しくてボリュームもあっていうことなし。

近くにあったら週一で通いたい。美味しかったです。引き続きうどん調査を行なっていきたいと思います。皆さんの情報もお待ちしております!

【純手打ち讃岐うどん五郎】
東京都墨田区江東橋1-13-1
TEL:03-3631-2866
https://tabelog.com/tokyo/A1312/A131201/13156107/

2. タイ東北モーラム酒店

神泉駅近くのタイイサーンをテーマにした居酒屋。イサーンとはタイの東北部とのこと。最近インド料理でも南と北で明確に分けて語られるように、ひと口にタイ料理といっても土地によってテイストは異なるので、こういったコンセプトのお店が出来て当然ですよね。

駅近ということもある上に、この日は周年記念で店内は大にぎわい。1品の単価も安めで、ポーションも比較的少なめなので、色々頼んでシェアして食べるのがよし。ソムタムは本場仕込みの激辛仕様で自分にはちょっと本格的すぎた(汗)。

特に美味しかったのは生春巻き。ネーム、タイ風オムレツ、ガイヤーンなどなど、締めにはモーラムマッサマンカレーを。

飲み物はタイのローカル系ビール以外にも、ハイボールや生レモンサワー、バイス、ホッピーに、焼酎、泡盛なんかもありました。

酒店と謳うだけはあるラインナップです。がっつり腰を据えるもよし、2軒目使いでもよしと、とってもいいお店でした!

【タイ東北モーラム酒店】
東京都渋谷区円山町16-8 粕谷ビル 1F
TEL:050-5596-0962
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13218389/

3. さき田

お寿司に詳しい友人に最近のオススメと聞き、記念日にこちらを予約。

吉祥寺から井之頭公園方面に進んだ住宅街にスッと現れるのがこちら。どこの駅からも遠く、築地や銀座など、お寿司の名店が軒を連ねるエリアからはあえて外したあたりに、既に拘りと自信がうかがえます。

引き戸を開け、清潔で手入れの行き届いた店内に期待が高まる。大将はスキンヘッドに銀縁眼鏡。眼光鋭く、実直さの滲み出る一目で職人とわかる佇まい。銀座の銘店で修行の後、魚の仲買人としても働き、京都の日本料理店でも修行されたそう。す、すごい。

注文はおつまみひと通り、その後に握りのコースのみ。

まずはおつまみ。美しい仕事のされた品々は、同じく美しい器に盛られる。並々ならぬ拘りがビンビン。運ばれてくる全てのうんちくに耳を傾けながらいただく。説明を全て書き記していたらきりがないので、僕が一番感動したホタテのおつまみの説明を。

まず、間違いのない目利きで選ばれた帆立は(産地に関してももちろん拘りが)、買い付けた市場から、そっと丁寧に優しく運ぶ、そして優しくぬるめの水で洗い、冷たすぎない優しい温度で保存、提供する前には室温に戻して出す。という徹底した管理と調理。帆立は繊細な生き物でストレスなく調理することが大切だそう。

てな感じで一事が万事こんな様子でして、大将独自の美学により、食材の運び方から、保存方法、調理法、そして盛り付けられる器まで、考えうる全ての手間を丁寧に、丁寧に拘り抜いた一品が、そりゃ美味しくない訳が無いですよね。情報量にクラクラしながらお寿司の夢を見ました。

やはり1年に1、2回は高級寿司食べたいな〜。ごちそうさまでした!

【さき田】
東京都三鷹市下連雀1-9-17 Kビル 1F
TEL:0422-71-3133
https://tabelog.com/tokyo/A1320/A132001/13216828/

POSTED BY

蒲谷健太郎

1999年創業のbalanceweardesignを経て、都市環境に順応したトータルウェアとグラフィックの提案をコンセプトに、1990年代のミックスカルチャーにインスパイアされたリアルクローズを展開する。音楽とファッションの親密な繋がりをものづくりに反映したハイカジュアルなストリートウェアに定評あるBALのデザインを担当。