2018年11月〜12月前半の「うますぎる店」 4選(Personal Lists)

by Kentaro Kabaya and Keita Miki

巷に溢れる「リストもの」では一切食指が動かないというワガママな僕らの為のリストを編集部員が、そしてゲストエディターが、自由気ままにパーソナルな視点で作り上げる『Personal Lists』。
今月もBAL(バル)の蒲谷健太郎氏をゲストエディターに召集し、2018年11月〜12月前半の「うますぎる店」 4選をお届け。
日々、様々な飲食店に足を運ぶ蒲谷さんが2018年11月〜12月前半に足を運んだ「うますぎる店」をチョイスしてもらいました。

1. すぎ田

11月はあまり美味しいお店に巡り会えず、12月は忘年会ラッシュもあり沢山の美味しいものと巡り会えたので、11月と、12月の前半を合わせて1回、12月の後半といった感じで分けて書こうと思います。

東京らしいごはんの1つだなと思うとんかつ。長らくリストにあった蔵前のすぎ田に訪問。

お昼時ということもあり、若干の並び。さすがは有名店。寒空ではありましたが列に加わる。

目の前が厨房のオープンキッチン。綺麗に磨き込まれたどーんと大きな銅鍋が2つ鎮座。綺麗に磨き込まれ鍋、ピカピカの白木のカウンターで、これは良いお店に違いないと確信。

ヒレカツを注文。目の前で揚げられるとんかつを眺めながら瓶ビールで喉を潤す。到着したとんかつは中央がほんのりピンク色でなんとも美しい。かなり分厚いが程よく火が入っている。衣はかなり薄い。まずは塩でいただく。しっとりとした食感はまるで高級ハム。かなりの厚みなのに、スっと噛み切れた。

肉の旨味もしっかりで、これはかなりお肉も良いものを使っているに違いない。きゃべつは好みの極細タイプ。油切れも良く、しつこさは皆無。

聞くところによると、パン粉は、行列でも話題の同じ通りにあるペリカンに特注しているとのこと。地元ならではですね。

昆布が効いたお新香も◎。豚汁はとんかつの印象で霞んでしまったが美味しかった。私的ベストは、ぽん多本家だけど、それに勝るとも劣らず。

次回はロースを味わいたいな。このあと、名著『東京とんかつ会議』を読んだ事もあり、とんかつ熱が再燃しました〜。

【すぎ田】
東京都台東区寿3-8-3
TEL:03-3844-5529
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131103/13003707/

2. et sona

昨年末に惜しまれつつ閉店してしまった渋谷のイタリア料理店。

セルリアンタワーの裏手の雑居ビルの3階という、なかなかの渋い立地にも関わらず、かなりの人気店。ベーコンやハムは自家製、有機栽培の野菜を中心に、拘りの食材を用いたお料理で知る人ぞ知るお店。

6人と人数も集まったので色々いただけました。

まずはシャンパンと冷製ポタージュ。スタートにスープ、好きです。

名物でもある自家製のハムを使った柿とハム。自家製ハムが、ねっとりしたこの時季の柿と合う。

次はケールのサラダ。たっぷりとかかったチーズを、旨味の強い野菜がしっかりと受け止めていた。

3種のお芋のポテトサラダは異なる調理がされたお芋が三位一体。美味しい野菜料理を食べると、ベジタリアンになれる気がしてしまう……。

煮込みをオーダーすると、グツグツとオーブンで焼かれたチーズが上に乗っているではないですか。たまらんです。

鴨とベリーソースはビジュアルの愛らしいこと。野菜と果物に、ピンクの鴨肉と色とりどり。

ラストの手打ちのパスタはトマトとキノコで2種類をオーダー。手打ちならではのムニムニとした食感と、ソースにまとわりつくような絡み方が良い。いやはや堪能しました。

閉店に至っては、ご夫婦で営業されていたのですが、揃って尾道に移住されるとのこと。残念ではありますが、そんな生活が羨ましくもあり。

尾道での展開も気になる、ご夫婦の今後に期待です。

【et sona】
東京都渋谷区桜丘町28-3 恒和渋谷ビル3F
TEL:03-3476-3110
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13115247/

3. 秀

忘年会シーズンインということで、毎年恒例になっている仲間たちとの忘年会。

仕事でもお世話になっていたりと、公私ともにお世話になっているみんなとも、なかなか一堂に集まれる機会もなく、なんだかんだと1年に1回くらいになってしまっている。

この日は仕事の相方でもあるEDAと友人が行きつけの、下北沢のもつやき屋さんの秀をなんと貸切。

お肉のエキスパートでもある秀さんは魚にも詳しく、この日は築地へと出かけていただき、肉だけでなく、海の幸もご用意いただいた。大ぶりな生牡蠣や、贅沢に箱雲丹も。

マグロも赤身から、中トロ、しめ鯖まで。白子は、ボイル、焼き、生(初めて食べた!)。

もつ肉料理もいただきつつ、メインは新鮮なもつをふんだんに使ったもつ鍋。これがまた悶絶のうまさ。

〆の平たい麺がまた旨味を吸ってうまいのなんの。たらふく飲んで食べて最高でした。秀さんありがとうございました。

【秀】
東京都世田谷区北沢2-9-3 三久ビル1F
TEL:03-3468-7734
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131802/13012560/

4. MOU

この日の2軒目に伺ったのはこちら。

ミュージックバーのMOU。

森浦くんという、ぼくらの後輩にあたる子が、ナチュラルワインとグッドミュージックという、個人的にも「こんなのがあったらいいな」と思っていたスタイルのバーをオープン。

どうしてもクラブだと、お酒の比重は下がり、飲みたいお酒はなかなか置いてない。ましてや自然派ワインなんて見たことがない。そんな組み合わせが実現。なかなかタイミングが合わず伺えてなかった。

渋谷のナチュラルワインを扱うレストランでの経験を積んで、ナチュラルワインに傾倒してからは、勉強熱心にディグっていたよう。

少し前に、お店の構想を聞いたときは、若干心配もあったが(ごめん笑)、ワインの話をしたときにきちんと勉強している様は見て取れた。どこの業界もだけど、横のつながりは大事。下北沢でナチュラルワインを取り扱う他店の人たちとの交流もあると聞き、「やるな、こりゃもしかしたらとても良いお店になるんじゃないかな」と思っておりました。

すでにオープンしてから数ヶ月経っており、なかなか訪問出来なかったところ、やっと来れました。

結論から言いますと、とっても居心地が良く、ワインのセレクトも申し分ない。かなり仕上がってしまって、帰宅したのは朝でした(笑)。

どれも美味しくて好みのワインばかり。おつまみは生憎食べられなかったんですが、下北沢の名店・クオーレフォルテのパテや、イタリアのBAZZA社のハムや、サラミ、下高井戸のhatos outsideのカレーなど、色々とタイミングによって用意されているよう。

ワイン以外もIPAなどのクラフトビールやカクテルなども揃っているみたいなので、詳しくはオフィシャルのインスタなどをチェックされたし。

【MOU】
東京都世田谷区北沢2-32-7 青柳ビル3F-A
https://twitter.com/mou_shimokita

POSTED BY

蒲谷健太郎

1999年創業のbalanceweardesignを経て、都市環境に順応したトータルウェアとグラフィックの提案をコンセプトに、1990年代のミックスカルチャーにインスパイアされたリアルクローズを展開する。音楽とファッションの親密な繋がりをものづくりに反映したハイカジュアルなストリートウェアに定評あるBALのデザインを担当。