2018年9月の「うますぎる店」 3選(Personal Lists)

by Kentaro Kabaya and Keita Miki

巷に溢れる「リストもの」では一切食指が動かないというワガママな僕らの為のリストを編集部員が、そしてゲストエディターが、自由気ままにパーソナルな視点で作り上げる『Personal Lists』。
今月もBAL(バル)の蒲谷健太郎氏をゲストエディターに召集し、2018年9月の「うますぎる店」 3選をお届け。
日々、様々な飲食店に足を運ぶ蒲谷さんが2018年9月に足を運んだ「うますぎる店」をチョイスしてもらいました。

1. ミ・レイ

蒲田のミ・レイです。

かなり長いこと行きたいリストに入っていたけど、なかなか機会に恵まれず。一時期は予約の取れないお店としてかなり名の知れたこちら。

所用で近所に用事があり、駄目元で電話してみると、早い時間だったこともあり、なんと空いていた。おおこれは行くべし、と口開けの早めの時間から。

蒲田駅からは5分ほど。なんとも愛らしい看板が目印。2階に上がっていくと細長く奥に広い店内。やはり女性客多し。

まずはお目当てのバインセオを注文。ベトナム風お好み焼き。大きさにびっくり。ボリュームすごい。生地の中にはもやしなど野菜がたっぷり。香草もケチらずたっぷり。香草とレタスで巻いて甘めのタレに漬けて食べる。むほーうまいうまい。

そして衝撃の茄子の春雨炒め。見た目は至って地味。それが食べてみると、とんでもなく美味い。滋味not地味。尋常じゃなく美味しい。何これ?美味すぎるんだけど、と首を傾げた。なんでこんな地味な見た目なのに、豊かな味なのかとびっくりしました。

海老の牛肉巻きも、不思議な料理だがきっと美味しいだろうなと頂くと、これもアタリ。

量が多いのでお持ち帰りさせてもらった。雰囲気も現地感があって旅行気分。良いお店です。名店って言われるお店の底力をとくと見た次第。

【ミ・レイ】
東京都大田区蒲田5-1-4 関根ビル2F
TEL:03-3732-3185
https://tabelog.com/tokyo/A1315/A131503/13003307/

2. メゼババ

またこちらに来れたことに感謝。以前にこちらで紹介した、亀戸のメゼババです。

この日も素晴らしかった!良いブラータが手に入ったと、どシンプルにトマトも添えずそのままオイルと塩。みっちりと詰まったチーズに、オイルが美味しい、塩が美味しいと唸る一品。

フランス産シャンピニオンのサラダもシンプルの極み。3年熟成のパルミジャーノが芳醇。ワインが進みます。

絹川ナスのカツレツがこれまた悶絶するやはりシェフの揚げ物力パないす。

そして軍鶏バターはフィレンツェはソスタンツァの名物メニュー、鶏バターをベースに軍鶏へアップデートしたもの。もはや暴力的な旨さ。凄すぎる。

パスタは2種類。トマトソースはシンプルトマトソースオンリー。トマトの旨味を凝縮しつくしたココでしか味わえないスペシャル。

肉の手打ち(原文ママ)は手打ちパスタ(初めてだ)と粗いひき肉を合わせたもの。パスタ自体の美味しさと肉々しいけど塩味は控え目にそれぞれの素材の旨味が楽しめる一品。

締めにはプリンとフルコース。何度来ても感動があって何よりイタリアに来た気分を味わえる。

僕にとって特別なお店です。高山さんこの日もご馳走さまでした。

【メゼババ】
東京都江東区亀戸6-26-5
TEL:03-3636-5550
https://tabelog.com/tokyo/A1312/A131202/13163222/

3. GEM by moto

日本酒好きの間では有名な日本酒界のカリスマ女性店主が営むこちら。

日本酒好きな、Masteredではお馴染みのライターの小野田くん、DMB PRODUCTIONのKEMMYくんと集まった。

以前に訪れた時も感動の未体験日本酒とおつまみで、恵比寿には貴重な大好きなお店。

まずは泡っぽいものをとお願いした木戸泉。グラスも独特の形状。これがいわゆるアガるやつ。鮮烈な美味しさ。仙禽の秋あがりは焼き芋や栗の香りで、ここまでお米で秋を感じさせるかと思わず笑ってしまうほど。

新政のオリジナルは新政らしいキレイな感じとは真逆で良い癖のある個性的な一杯。

料理はブルーチーズのハムカツ、酒粕のマカロニサラダ、ラムの酒粕、鯖燻製などぴったりとお酒に寄り添い、なんとも過多なくらいビタビタ。

どれもお酒のアテとしてのお料理だけど、それぞれがちゃんと美味しい。良いお酒は悪酔いしない。

2軒目にはワインバーのワルツでワインも一杯。楽しく飲んで良い会でした。

【GEM by moto】
東京都渋谷区恵比寿1-30-9
TEL:03-6455-6998
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13185126/

POSTED BY

蒲谷健太郎

1999年創業のbalanceweardesignを経て、都市環境に順応したトータルウェアとグラフィックの提案をコンセプトに、1990年代のミックスカルチャーにインスパイアされたリアルクローズを展開する。音楽とファッションの親密な繋がりをものづくりに反映したハイカジュアルなストリートウェアに定評あるBALのデザインを担当。