2017年11月の「うますぎる店」 3選(Personal Lists)

by Kentaro Kabaya and Keita Miki

巷に溢れる「リストもの」では一切食指が動かないというワガママな僕らの為のリストを編集部員が、そしてゲストエディターが、自由気ままにパーソナルな視点で作り上げる『Personal Lists』。
いよいよ街中に師走感が漂い始めた今週は、EYESCREAM.JP時代のブログも大好評だったBAL(バル)の蒲谷健太郎氏をゲストエディターに召集し、2017年11月の「うますぎる店」 3選をお届け。
日々、様々な飲食店に足を運ぶ蒲谷さんが2017年11月に足を運んだ「うますぎる店」をチョイスしてもらいました。

1. おそうざいと煎餅もんじゃ さとう

もんじゃ焼きのセカンドウェーブ? サードウェーブ? かな、ちょっと変わり種の最先端もんじゃ焼きのお店。

代々木公園駅から徒歩2~3分。一見するとお惣菜屋さんですが、その奥にお座敷というか、小上がりというか、鉄板が3つ並んだ空間があり、こじんまりしたとしたお店。ちょっと隠れ家的な要素にもワクワクします。

『発酵羊肉もんじゃ』、『レモンもんじゃ』など一風変わったメニューに目を惹かれます。今回はその中から『発酵羊肉もんじゃ』をオーダー。

カスリメティ、ドライミント、マスタードシード、クミンオイルなど、複雑なスパイスの香りと、タイ米の糠煮漬け、発酵させた羊肉の旨味。なんじゃこりゃ、こんなもんじゃ食べたことない。

鉄板焼きのイカバターなど、一品ものも美味しく、表のお惣菜屋さんからお惣菜の3種盛りなんかも注文出来ます。

また、お子さん連れに配慮した沢山のおもちゃや、絵本、テレビからは機関車トーマスなどのアニメが流れる、隣の席と遮る子供用ゲートも用意されており、ホスピタリティもが素晴らしい。小さな子供連れの家族で行っても安心です。

気に入って11月は2回も行ってしまいました。

【おそうざいと煎餅もんじゃ さとう】
東京都渋谷区富ヶ谷1-9-22 守友ビル
TEL:03-6804-9703
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131810/13206439/

2. sisi煮干啖(sisiNibotan)

ランチのおすすめは、こちらのお店。

友人の女性シェフが美味しい美味しいと絶賛していて、吉田カバンさんの展示会後、比較的近かったので早速訪問。

『ペペたん』をオーダー。「うお! これは新しい! 流行りそう!!」と一気にカっ込んでしまいました。

煮干しとパスタというなんともフレッシュな組み合わせ。事前情報で大盛りでも良いかもとの情報を頂いていたのですが、大盛りにしてよかった。

食券スタイルも含め、パスタというより、和え麺、油そばなど、どこかラーメン屋的なアプローチ。即フランチャイズで近所に出来ないものかと勝手に妄想してしまいました。全メニュー制覇したい。

【sisi煮干啖】
東京都中央区日本橋小舟町4-9
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130202/13214435/
https://www.instagram.com/si.si.nibotan/

3. ピッツェリア恭子

10月、11月と立て続けに行ったこちら。

2017年の1月オープンと新しいお店ながら、既に予約困難の人気店です。有名ピザ店で腕を振るって来た女性ピザ職人の恭子さんと、旦那さんでシェフの陽平さんが経営するイタリアン。

ピッツェリアといっても料理は現地再現系の超がつく本格派。ご飯好きな友人を集め8人でがっつり食べまくって来ました。前菜のブッラータ(モッツァレラに生クリームを閉じ込めたチーズ)は海老ブラッティーナ黒トリュフに小躍り。独特の苦味が美味しいプンタレッラのサラダ、ナポリ風イイダコの煮込みは残ったソースを素ピザ(ピザの耳)ですくい上げる。

美味すぎるピザ達はカーボロネロのピザ、フリッタという包み揚げのピザ、ンドゥイアという辛いサラミのピザなどをペロリとたいらげ、前回食べられずに悔し泣きした子豚ちゃんを前もって用意していただきました。

生後13日のミルク飲みで育ったフレッシュな子豚ちゃんを丸焼き。味わいはミルキーで皮はパリッと焼かれまるで北京ダックのよう。豚とは思えないクセのなさ。どれもシンプルだけどパワフルで、イタリアっぽさを存分に感じられる料理の数々。ワインも大好きな自然派を中心にマニアックなセレクトで間違いなし。大人数でワイワイといただくのがオススメです。

早くもずっと通いたい大好きなお店に。最高。

来年からは会員制になるようで来店方法はお店に問い合わせてみてください。

【ピッツェリア恭子】
東京都品川区戸越1-19-24
TEL:03-6451-3529

POSTED BY

蒲谷健太郎

1999年創業のbalanceweardesignを経て、都市環境に順応したトータルウェアとグラフィックの提案をコンセプトに、1990年代のミックスカルチャーにインスパイアされたリアルクローズを展開する。音楽とファッションの親密な繋がりをものづくりに反映したハイカジュアルなストリートウェアに定評あるBALのデザインを担当。