藤井健太郎のoff-air 第3回:くっきー!(野性爆弾)

by Keita Miki

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— 逆にくっきー!さんのご自宅はどんな感じなんですか?

くっきー!:僕、結構ゴタゴタ部屋好きなんで、自宅はほぼ嫁はん任せなんですけど、作業部屋はぐちゃぐちゃで、ほんま中坊の部屋みたいな。それこそタバコの看板とかおきたかったじゃないですか、ガキの頃。漫画がバーって並べてあったりとか。

藤井:学生の時って部屋にポスターとか貼ってました?

くっきー!:貼ってました。ジュンスカ(イウォーカーズ)とか。あ、あとバドワイザーのタペストリー!

藤井:タペストリーはダサいっすね(笑)。

くっきー!:あとコーラの空き缶めっちゃ並べたりとか。めっちゃダサかったと思います。東京だと学生の時分でもシュッとした感じでした?

藤井:うーん。そんなにダサくはないかもしんないですね。

くっきー!:ホンマですか。あと、カレーで”LEE”っていうのがあったじゃないですか? ボンカレーみたいな。

藤井:そんなのありましたっけ?(笑)

くっきー!:あったんですよ。あれでどデカクッションっていうのが当たって。ビッカビカの金色の。それ飾ってました。あと、コニカの観月ありさ等身大パネルがありました。

藤井:何でそんなのあったんですか(笑)。

くっきー!:親父が持って帰ってきたんですよ。「やるわ、これ。好きやろ」とか言って。そんで僕の部屋にはずっと着物着た観月ありさがいましたね。

藤井:好きだったんですか?

くっきー!:好きは好きでした。中坊のときはバンドブーム、っていうか音楽ブームですよね。そんときパンクが好きやったんですけど、何かしらポスターを貼りたくて、久保田利伸のポスター貼ってたこともありましたね。

藤井:アハハ(笑)。

くっきー!:全然パンクちゃうやんっていう。とりあえずポスターをいっぱい貼りたくて。

藤井:パンクの入り口はどこからですか?

くっきー!:ラフィン・ノーズとかですね。それで、パンク格好えぇ! ってなって。ジュンスカとか(ザ・)ブルーハーツも聴いてました。そっからみんなバンドTを着始めるようになるんですよ。それで覚えて海外のバンドも知っていった感じですかね。あとはジャケ買い。なにせ情報が入ってこないんでね。当時『イカ天(三宅裕司のいかすバンド天国)』ってやってはったと思うんですけど、関西は流れてなくて。だからどのバンドがパンクバンドか分からん状態で、見た目だけで選んでくっていう。

藤井:これ多分好きなやつっぽいぞって?

くっきー!:そうです。今、オイ!パンクのバンドやっててライブもちょこちょこやってるんですけど、客層がずっと一緒なんですよね。そのまま上がっていってバンドとともに老けていって、バンドともに死んでいくみたいな。

藤井:やっぱり新規は入ってこないですか?

くっきー!:入ってこないです。対バンとか見ても僕らが1番若手というか。この歳で若いシーンって終わってくしかないやないですか。寂しくて寂しくて。

藤井:たしかに、今始める人はなかなかいないでしょうしね。

— パンクスとしてはみなさんすでにだいぶ長生きですよね。27クラブみたいなのがある中で。

くっきー!:天才は27歳で死ぬみたいなね。思ってたより長生きしちゃいましたね。死のうかな(笑)。