藤井健太郎のoff-air 第3回:くっきー!(野性爆弾)

by Keita Miki

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藤井:絵もちゃんと書こうと思ったらかけますもんね?

くっきー!:描こう思ったら描けますね。ハズいから描かないですけど。

藤井:バラエティの現場でもオーソドックスなやりとりの中では、普通に芸人としてすごいちゃんとしてるなっていう瞬間、いっぱいありますからね。それに、ブラックマヨネーズや、次長課長、チュートリアルの徳井さんとか同期の方たちは、NCS入って最初に野性爆弾、くっきー!さん見て、敵わないなと思ったってみなさん言ってましたよね。

くっきー!:なんで売れんかったんですかね?(笑)

藤井:掛かりましたねぇ(笑)。『やりすぎ(コージー)』で一度来たじゃないですか? あのときはチャンスだったというか、(番組)1周したじゃないですか?

くっきー!:確かに1周、確実にしましたね。何か華やかな番組とか出ましたもん。でも1回バーっと出ましたけど、結局ドボドボと沼、目の下ぐらいまで潜らされて。

藤井:あれでダメだった時に「ダメなのかな?」と思いましたもんね。でもくっきー!さん、そういうときに曲げなかったっていうか、普通のこと言えば良いときとかもボケたりするから、普通の番組からすると「そこ、今要らないよ」っていう、「今そういうんじゃないから」っていう。

くっきー!:やっぱそうなんですよね。ムズいですよね、そこ。

藤井:僕、昔Twitterにも書いたんですけど、一時、ジュニアさんとかと「くうちゃん、うまくいかないすね」みたいなことをよく話してるときがあって、そんな中、フットの後藤さんが「誰よりも速く走れるエンジン積んでるんだけど、街中でもそのスピードでしか走れないバイク」みたいにくっきー!さんを喩えてて。その喩えが完璧に言い表してるなって。

くっきー!:まぁ、誰がそれをハンドリングするかってことっすよね。モンスターカーを(笑)。

藤井:道が良くなったんですかね。街が変わったのかも。

くっきー!:それかもう、道に人がいなくなったか。

藤井:(笑)。

くっきー!:番組って芸人がボケて面白い場とか、そういうのが基本じゃないですか? でも『タレント名鑑』出してもらった時に思ったのが、そもそも出てくるお題とかがオモロすぎて、芸人とかもう棒でも成立するぐらいで。

— 棒(笑)。

藤井:いや、猪木のほうきじゃないんだから(笑)。

くっきー!:デスメタルのボーカルがJポップを歌って、それが何の曲かを当てる、っていうクイズがあって、それがもう腹抱えるぐらいオモロくて。だから気ぃ張らんでえぇっていうか、「次何やろ?」ってほんまただテレビ観てる奴みたいになってました(笑)。そんな番組、藤井さんのぐらいやないですか? 珍しいですよね、こんな時代に。人に怒られるようなことばっかりやってるやないですか?

藤井:そうですかね。でも、芸人さんに喜んでもらえるのは嬉しいです。

くっきー!:それこそ、『水曜日のダウンタウン』とか、あんなん芸人からしたら救いですよね。何かやれる場があるというか。

藤井:さっきのあかつじゃないですけど、変な目線をつけちゃうこともあるから難しいとこですよね。クロちゃんとかも、本当はアッチで行きたい人ではないはずだから。まぁそこを変に狙いにいかないから面白いんですけど。

くっきー!:確かにクロちゃんをバケモノにしたのは藤井さんですね(笑)。覚醒させたというか、人間の皮をむかしたのは(笑)。