藤井健太郎のoff-air 第2回:BIM(THE OTOGIBANASHI’S / CreativeDrugStore)

by Keita Miki

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— どうぞどうぞ。

BIM:「仕事をしていて楽しい瞬間、辛い瞬間」。楽しい瞬間は曲が出来たときですね。

藤井:ライブじゃないんだ?

BIM:曲が出来たときが1番です。ライブも楽しいけど、ただ緊張しちゃうだけっていう時もあるから。1番ブチあがるのは曲が出来上がって、RENくん(SUMMITのスタッフである平林練)にMP3を送って「良いね」って言われたとき。「だろ!?」って、肩で風切って歩く感じ(笑)。

藤井:辛いのはどんな時?

BIM:曲が出来ない時(笑)。

— スランプってあるんですか?

BIM:一生スランプですよ。一生考えてます。Illicit Tsuboiさんに「書けるときは30分とかで書けたりするんですけど、なんでなんですかね」って話をしたことがあって。ビートとかも、何日もかけて作ったものより1日、半日でポンと作ったもののほうが良かったりするんですよね。でもその時、Illicit Tsuboiさんから「その30分のために1ヶ月、2ヶ月の悩みがあるから、結局それは2ヶ月の作業なんだよ」って言われて、なんかすごく救われた感がありました。結局一緒なんですよね。曲が出来る時も出来ない時も。

藤井:僕は楽しい瞬間は2つですかね。割とお笑い的なことをやっているんで、収録とかロケとかで、自分が考えたことが目の前で行われて、それが盛り上がったり面白く再現されてたりする時が1つ。単純に演者さんが面白いこと言ったりする時ももちろん楽しいし、会議とかで新しいことを考えて盛り上がってるときも楽しいですけどね。あと1つはオンエアをして、視聴者からの反応があったとき。ライブと違ってお客さんに出すときにこっちは何もしてないし、観てるだけだからリラックスもしてるし、楽しいのはやっぱりそこかな。

BIM:藤井さんと(『水曜日のダウンタウン』が放送中の)水曜日に飲んだりするときもありますもんね。

藤井:作ってる時に死ぬほど観てるからね。家のテレビで音のバランスを確認することもあるんですけど、基本的にはわざわざオンエアは見ない。

BIM:藤井さんって酔っ払って面白いことを話してるときもこのトーンなんですよ(笑)。で、真剣な話のときもこのトーンだから、多分僕の周りのみんなは「バラエティ作ってる人だからこうなのか……?」とか思っちゃいそう。

藤井:明るいイメージはないんじゃないかな(笑)。

BIM:写真とインタビューでしか藤井さんを見たことない人っていっぱいいると思うから、楽しいのかそうじゃないのか、どっちなんだろうって感じると思います。LAに一緒に行った時にも「はい、ベニスビーチ、バーン!」みたいな状況でみんなブチあがってるのに、藤井さんは「おぉ、キレイだな」って感じで(笑)。(※今年のLA旅行の様子が現在BIMの新曲”Veranda”のMVとして公開中)

藤井:顔に出づらいタイプなのかもね(笑)。これでも自分の中では色々あるんだけど。

BIM:辛い瞬間はどんな時ですか?

藤井:ずっとっていうか、割といつも「しんどいな」って思いながらやってる部分はあるけどね。

BIM:たしかに。いつ寝てるかわかんないですもん。

藤井:まぁね……。とは言いながら、トータルでは全然プラスだなって感じで、だから頑張れるんだけど。ある程度やりたいことをやれる環境にいて、自分は恵まれていると思うんで。時間はかかるし、地味な作業ももちろん多いけどさ。

BIM:藤井さんがめちゃくちゃ仕事してるのは知ってるんですけど、俺、藤井さんが仕事してるのを直接見たことが無いじゃないですか。だから俺的には藤井さんは常にOFFっていうかもう、暇な人っていうイメージっていうか(笑)。

藤井:(笑)。でもBIMがビートを作ってるときみたいなもんなんじゃない? こっちも編集してるときとかはモニター見てるだけだからさ。