お出汁がじんわり効いた玉子焼き – 東京おべんとう倶楽部 vol. 2 –

by Mastered編集部

東京に溢れる個性豊かなお弁当を、毎回テーマを設けて3つ紹介していく『東京おべんとう倶楽部』。今回注目するのは、”玉子焼き”。メインのおかずでないながら、あるのとないのとでは雲泥の差ほどもある名脇役。全体のバランスを損なわぬよう、絶妙なさじ加減で味付けされた魅惑の玉子焼き入り弁当に出会った。

Photo:Nahoko Morimoto

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1. 玉子焼き 赤鬼 とうきょう『赤鬼のりたま弁当』

800円(税込)

玉子焼きが単独主役の素朴な弁当

メインのおかずは玉子焼きのみ。大根漬けとのり、その下に隠れている鰹節はご飯のお供に。いたってシンプルだが、そのシンプルさが不思議なほど後を引く、玉子焼き 赤鬼 とうきょうの『赤鬼のりたま弁当』。

程よい硬さの玉子焼き。熱々でも、少し冷ましても、冷蔵庫で冷やしてもおいしいのだという。

玉子焼きに使われるのは、香川県綾歌郡から直送される卵。それに鹿児島県枕崎のかつおぶしと利尻昆布で取った出汁と香川県産の『三谷製糖 和三盆糖』が合わせられている。

一体どんな味なのだろうと箸を入れて一口。思ったよりも甘く、優しい。そのままでも十分おいしいが、のりや鰹節、大根漬けと一緒に食べると、より一層ご飯が進む。大根漬けも酢のきいた甘さ控えめのそれで、玉子焼きとの相性もよい。

簡易な見た目で値段も手頃。その潔い味、佇まいに親しみを感じる。

もともと、香川県高松市で割烹を営んでいたオーナーの父親が、引退後に玉子焼き専門店をオープンしたのが事の始まり。そのレシピをベースに、2013年に東京に出店したという。

「自分が口に入れたいものを、お客さんに召し上がっていただきたい」というのがオーナー・大東さんの想い。一度食べると記憶にしっかりと残るお弁当だ。

【お問い合わせ先】
玉子焼き 赤鬼 とうきょう
東京都新宿区百人町1-24-8 新宿タウンプラザビル102
営業時間:11:30〜17:00(月〜金)
TEL:080-8813-0502
http://blog.livedoor.jp/akaonitokyo/