Vol.99 Febb SPECIAL starring JJJ, Kazuhiko Fujita, Lil’ Mercy and Gradis Nice – 人気DJのMIX音源を毎月配信!『Mastered Mix Archives』

by Yu Onoda and Keita Miki

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Gradis Nice & Young Mas 『SUPREME SEASON 1.5』
FebbがGradis Niceと生前最後まで行っていた楽曲制作をGradis Niceが引き継ぎ、約1年4か月の歳月を費やして完成させたアルバム。DJ Scratch Niceがビートを提供した”spit dope”ではJJJがこれまでにないアプローチのラップを披露しており、『L.O.C -Talkin’ About Money-』以降の充実ぶりがうかがえる楽曲の数々からは、新たな季節を切り開くように制作を行っていたFebbの姿が目に浮かぶ。

— そして、最後は『L.O.C. -Talkin’ About Money-』に続くGradis Niceとの最新コラボ・アルバム『SUPREME SEASON 1.5』なんですけど、聴いてみていかがでした?

JJJ:自分がラップを入れた”spit dope”も気に入ってますけど、ニューヨークに行った時、Gradis Niceに聴かせてもらった”f-turbo”が好きですね。

Fujita:”f-turbo”いいよね。

— ”spit dope”でのJくんのラップは今までにない新たなアプローチですよね。

JJJ:今まではFebbが聴くことを意識して、恥ずかしいからやらなかったことを今回やってみようかなって。最近の自分のラップはあんな感じのことをやっているんですよ。

Fujita:このアルバムを作ってる時のFebbはどんな思いだったんだろうな。

JJJ:Gradis Niceと作品を作り続けたいって、ずっと言ってたし、ニューヨークにも行きたがっていたんですけどね。

Fujita:また懲りずにね(笑)。

— 作品としては、『L.O.C. -Talkin’ About Money-』からいい感じで制作を進めていたことはよく分かるというか。

Fujita:あいつの新しい曲が聴ける機会があるのはいいことですよ。

JJJ:本人もすごく前向きで、作った作品を世に出したがっていたし、Gradis Niceがそれを引き継いで頑張って仕上げてくれた作品ですからね。ただ、自分たちのなかではまだまだ消化出来ていないし、それ以上はなんとも言えないので、聴く人それぞれに何かを感じてもらえたらうれしいですね。