Vol.99 Febb SPECIAL starring JJJ, Kazuhiko Fujita, Lil’ Mercy and Gradis Nice – 人気DJのMIX音源を毎月配信!『Mastered Mix Archives』

by Yu Onoda and Keita Miki

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Cracks Brothers 『Straight Rawlin’』
自身主催のイベント『FOGGY PLACE』にゲストで迎えたTETRAD THE GANG OF FOURのSPERB、DJ SCARFACEと結成したヒップホップ・クルーが2011年に発表したファーストEP。Febbはトラック、ラップの両面でストレートなヒップホップ観を提示している。その後、活動は休止していたが、作品を量産していた2017年に制作を再開し、Smoke DZA、A$AP MOBを手がける183rdがビートを提供したアルバム『03』が彼の死後リリースされた。

— そして、同時期に出たのが、SperbとのCracks BrothersのEP『Straight Rawlin’』。アートワークのFebbは……あどけなさが残る子供ですよね。

Fujita:そう、子供ですよね。でも、あいつはTETRAD THE GANG OF FOURをめっちゃ聴いていたから。

JJJ:大好きだったよね。「このミックス、マスタリングが完璧なんだ」って言って、ファーストアルバムを何度も聴かされました。

Fujita:だから、その一員のSperbとラップグループを始めるって聞かされた時、めっちゃびっくりしましたからね。

JJJ:確か、あいつがオーガナイズしていたパーティにB.D.とかSperbを呼んで、そこで仲良くなったんじゃなかったっけ?

Fujita:そうそう。『FOGGY PLACE』っていうイベントなんですけど、僕はライブ・ペインティングで参加しつつ、Febbと2人でブッキングを決めてたんですよ。確か、Sperbをライブで呼んだら、TETRADがみんな来てくれたんじゃないかな。

— 高校生が自分のイベントにライブで呼んでくれて、なおかつ、その子に大人顔負けの知識もあったりしたら、そりゃ、可愛がられますよね。

JJJ:俺、初めて、デミさんに会った時、「キミ、Febbくんの親友なんでしょ? いいなー」って言われて(笑)。俺、そんなすごいやつと友達だったんだって思いましたもん。

Fujita:そのパーティは2、3ヶ月に1度のペースで、平日のオールナイトでやってたんですけど、前回、ゲストで出てくれた人が客として遊びに来てくれて。それはあいつの人望というか、同業者から好かれるラッパーでしたね。まぁ、Jはあいつに散々キレてると思うけど(笑)。

JJJ:何回も嫌いになりかけたけど(笑)、ラッパーはみんな、Febbのことが好きになっちゃうかもしれない。