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— そして、2011年には、Febb名義のフィジカル作品にして、USのアカペラにオリジナルのビートを加えたリミックス集『3000 febb remixes volume one』が初めてリリースされました。
JJJ:ミックス・エンジニアはPUNPEEくん。
Fujita:このアートワークは僕が手がけたんですけど、Febbから「Mobb Deep『Shook Ones Part II』のアートワークをモチーフにして欲しい」って頼まれたんですよ。
JJJ:Mobb Deep『Shook Ones Part II』のアートワークって、元々はニューヨークの団地によくある看板なんだよね。このリミックス集にはMobb Deepのリミックス(”Hoodlum ft. Noyd & Rakim”)も入っているし、FebbはMobb Deepが大好きすぎだよね(笑)。
Fujita:そうそう。当時、僕も12インチを集めていたから、僕とFebbで基本的に音源を共有して、リミックスの素材になるアカペラを毎日のように探してましたし、Mobb Deepのアートワークを解体して、コラージュで再構築しようと提案したんです。
JJJ:あと、”#in”、”#out”っていう曲名で思い出したんですけど、当時、Curren$yが曲名に”#”を好んで付けていて、Febbはそういうものを取り入れるのがめっちゃ早かった。
Fujita:ラッパーがヴァースとヴァースの間でやってる何でもないシャウトとか、Febbは何でも早かった気がする。
JJJ:あと、”Starring”っていうフレーズとか、”a.k.a.”じゃなく”as”っていう言い回しとかね。
— Jくんがスタジオで初めて会った時、Febbはトラックを作っていた?
JJJ:そうですね。DJで、トラックもちょっと作ってるやつっていう認識で、Febbのラップを初めて聴いたのが、『3000 febb remixes volume one』の少し前に出たADAMS CAMPのリミックスEP『FLIPPED SHIT (ENTER THE Vo.Ku.remix EP)』の最後の曲”We Got”ですね。Febbのラップは日本中で誰よりも上手いんじゃないかって思ったくらいの衝撃を受けて、その時、自分がストックしていたトラックをあげたんです。
Fujita:それまでは「フリースタイルのバトルに出てみました」とか、そんな話をしてて、「どうだった?」って訊いたら、「もういいっす」って答えたので、ラップには興味ないのかなって思っていたから、その曲は自分にとっても衝撃でしたね。