定番パンツを徹底解剖。『マスタードのパンツ辞典』 #38:WILD THINGSの『TACTICAL RIP 7POCKET PANTS』

by Seiya Kato

デニムにチノパン、スラックス。ファッションブランドが毎シーズンのようにリリースする”定番”と呼ばれるパンツたちは、そのブランドを映し出す鏡だ。
1本の定番パンツを実直にリリースし続けるブランドもあれば、定番パンツをベースに異なる素材やシルエットで多彩なバリエーションのパンツを創り出すブランドもある。そう思うと定番パンツというのは案外、シーズンテーマの設けられた最新コレクションよりも雄弁に、ブランドのスタンスや現在地を物語っているのかもしれない。
Masteredの大人気企画『無地T MANIACS』の派生型として誕生した本企画『マスタードのパンツ辞典』では、移りゆくトレンドに左右されることなく、ブランドがリリースし続けている”定番パンツ”を、編集部員が実際に着用しながら、毎回1本ずつ、じっくりと紹介。
第38回では、WILD THINGS(ワイルドシングス)の『TACTICAL RIP 7POCKET PANTS』をピックアップします。

WILD THINGSの『TACTICAL RIP 7POCKET PANTS』

1981年に設立されたアメリカ発のアウトドアブランド、WILD THINGS。フィールドで培った経験から生まれたアイデアを落とし込んだ高品質なアイテムを数多く世に送り出し、アスリートやアウトドアファンのみならず、ファッションユーザーからも人気を博しています。今回は、そんな同ブランドの新定番として注目を集める『TACTICAL RIP 7POCKET PANTS』をピックアップ。

基本情報
ブランド:WILD THINGS
アイテム名:TACTICAL RIP 7POCKET PANTS
素材:ポリエステル100%
サイズ:S、M、L、XL
カラー展開:ブラック、トープ、オリーブ
価格:18,000円 + 税

タウンユースに向けたギミック満載のカーゴパンツ

2020年秋冬シーズンより登場した『TACTICAL RIP 7POCKET PANTS』。実用性の高いギミックが多く取り入れられたM-65フィールドカーゴを忠実に再現し、洗いざらしのコットンのような柔らかさと防風性、強撥水性を兼備する日本生まれの素材、DICROSS mauriで現代風にアップデートしています。カーゴパンツならではの重厚感が程よく抜けた、都会に映えるデザインが印象的。

■レコメンドポイント

膝部分にジップが施されており、取り外すことでショーツとしても着用が可能な2WAY仕様。気温や体温によって使い分けができ、取り外した裾もコンパクトに収納ができるのも嬉しいポイントです。同素材のコート『TACTICAL RIP COAT』も展開されているので、こちらも併せて要チェック。

ディテール&シルエットチェック

ウエスト部分にも多くのギミックが。

忠実に再現されたサイドポケット。

裾に配されたドローコード。

素材感はこんな感じ。

Lサイズで、ウエスト78〜99cm、股上31cm、股下72cm、ワタリ37cm、裾幅23.5cm。

サイド。

バック。

『TACTICAL RIP COAT』とセットでの着用もオススメ。

実際に着用してみた感想

Lサイズを着用した編集K(身長:183cm、体重:65kg)

「細部までこだわり抜かれたデザインもそうですが、機能性の高さに驚きました。軽量で防風性、撥水性も兼ね備えるアイテムってかなり重宝しますよね。これからの時期にぴったりな1本だと思います」

総評:星4★★★★☆

着心地:ライト ■■□□□ ヘビー
軽くてしなやか。着心地抜群です。

シルエット:スリム ■■■□□ ルーズ
ストレートシルエット。裾のドローコードで雰囲気も変わります。

コストパフォーマンス:お値打ち ■■□□□ ラグジュアリー
かなり魅力的。ショーツとしても穿くことができる2WAY仕様も◎。

【お問い合わせ先】
INS
TEL:0120-900-736
https://www.wildthings.jp/