定番パンツを徹底解剖。『マスタードのパンツ辞典』 #4:VAINL ARCHIVEの『LIVE PT FC』

by Nobuyuki Shigetake and Mastered編集部

デニムにチノパン、スラックス。ファッションブランドが毎シーズンのようにリリースする”定番”と呼ばれるパンツたちは、そのブランドを映し出す鏡だ。
1本の定番パンツを実直にリリースし続けるブランドもあれば、定番パンツをベースに異なる素材やシルエットで多彩なバリエーションのパンツを創り出すブランドもある。そう思うと定番パンツというのは案外、シーズンテーマの設けられた最新コレクションよりも雄弁に、ブランドのスタンスや現在地を物語っているのかもしれない。
Masteredの大人気企画『無地T MANIACS』の派生型として誕生した本企画『マスタードのパンツ辞典』では、移りゆくトレンドに左右されることなく、ブランドがリリースし続けている”定番パンツ”を、編集部員が実際に着用しながら、毎回1本ずつ、じっくりと紹介。
第4回では、VAINL ARCHIVE(ヴァイナルアーカイブ)の『LIVE PT FC』をピックアップします。

VAINL ARCHIVEの『LIVE PT FC』

“ありそうで無いもの”をモノづくりの原点として、何かに縛られずミックス感のあるものづくりを追求するVAINL ARCHIVE。1点1点のアイテムに真摯に向き合い、テキスタイルと着用時のバランス感を大切にした物づくりを追求している同ブランドから今回ピックアップしたのは、ブランド定番のテーパードパンツ『LIVE PT』を涼しげなリネン素材で仕上げた『LIVE PT FC』。

基本情報
ブランド:VAINL ARCHIVE
アイテム名:LIVE PT FC
素材:表地 リネン100%、裏地キュプラ100%
サイズ:S、M、L
価格:39,600円(税込)

品の良さが際立つ大人のイージーパンツ

高い汎用性で多くのファンを持つ『LIVE PT』をリネン100%の千鳥格子柄の生地でアレンジした本作は、まさしく大人のデイリーウェアと呼ぶに相応しい1本。リネンのハリ感、ナチュラル感は残しつつも、ドビーフランス綾にすることで柔らかさのある素材感に。

■レコメンドポイント

フロントにはタックが入り、ウエストはゴムと紐のイージー仕様。そして、ワイドに設定されたボリューミーな腰回りから足元にかけては強めのテーパード。シンプルなパンツでありながらも、細部にはVAINAL ARCHIVEらしい意匠が宿り、大人の品の良さも感じられる仕上がりとなっています。

ディテール & シルエットチェック

ストレスフリーなイージー仕様。

紐は外側ではなく、内側に。

Mサイズでウエスト84〜88cm、ワタリ幅38cm、股上30cm、股下67cm、裾幅20cm。

綺麗なテーパード。

バック。

スウェードのシューズでも、履き古したキャンバススニーカーでも。

実際に着用してみた感想

Mサイズを着用した編集K(身長:183cm、体重:65kg)

「涼しくて楽なのに、ウエストタックやテーパードシルエットのお陰ですごく上品に見えますよね。リネンのパンツは個人的にはイージー感が出過ぎてしまうので敬遠していたのですが、これなら普段のスラックスと同じ感覚で穿けます。あと、千鳥格子柄は、シンプルなトップス、シューズでもお洒落に見えて良いですね」

総評:星4★★★★☆

着心地:ライト■■□□□ ヘビー
軽くて涼しい。

シルエット:スリム ■■■□□ ルーズ
ウエスト周りは余裕あり。足元はすっきり。

コストパフォーマンス:お値打ち ■■■□□ ラグジュアリー
安くはないかもしれませんね。

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TEL:03-6427-5136
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