定番パンツを徹底解剖。『マスタードのパンツ辞典』 #81:THE SEED BY WILLY CHAVARRIAの『Arthur Pants』

by Seiya Kato

デニムにチノパン、スラックス。ファッションブランドが毎シーズンのようにリリースする”定番”と呼ばれるパンツたちは、そのブランドを映し出す鏡だ。
1本の定番パンツを実直にリリースし続けるブランドもあれば、定番パンツをベースに異なる素材やシルエットで多彩なバリエーションのパンツを創り出すブランドもある。そう思うと定番パンツというのは案外、シーズンテーマの設けられた最新コレクションよりも雄弁に、ブランドのスタンスや現在地を物語っているのかもしれない。
Masteredの大人気企画『無地T MANIACS』の派生型として誕生した本企画『マスタードのパンツ辞典』では、移りゆくトレンドに左右されることなく、ブランドがリリースし続けている”定番パンツ”を、編集部員が実際に着用しながら、毎回1本ずつ、じっくりと紹介。
第81回では、THE SEED BY WILLY CHAVARRIAの『Arthur Pants』をピックアップします。

Photo:Kazuki Miyamae

THE SEED BY WILLY CHAVARRIAの『Arthur Pants』

WISMとWILLY CHAVARRIA(ウィリー・チャバリア)が2021年春夏シーズンよりスタートさせたオリジナルレーベル・THE SEED BY WILLY CHAVARRIAの『Arthur Pants』をご紹介。

基本情報
ブランド:THE SEED BY WILLY CHAVARRIA
アイテム名:Arthur Pants
素材:ポリエステル52%、コットン48%
サイズ:38、40、42
カラー展開:オフホワイト、キャメル、ブラック、グリーン、ネイビー
価格:17,600円(税込)

最大の魅力は”チノパン以上、スラックス以下の表情”

WISMとも親交が深いファッションデザイナー・Willy Chavarria(ウィリー・チャバリア)をヘッドコーチに迎え、ストリートを根底に据えつつエレガントでクラシカルなコレクションを展開するTHE SEED BY WILLY CHAVARRIA。清涼感と上品さが融合したファブリックを採用したチノパンとスラックスの中間に位置する佇まいが印象的で、早くも同レーベルのマスターピースとして注目を集めています。今季は新たにネイビーカラーがラインナップされているので、早速チェックしてみるべし。

■レコメンドポイント

独特のドレープと大胆に施されたウエストのタックを最大限に生かし、美しく立体的なワイドテーパードシルエットを実現。多くの人のワードローブにフィットするシンプルなデザインも魅力的ですね。

ディテール&シルエットチェック

ウエストはこんな感じ。

上質な素材ながら、コストパフォーマンスは◎。

サイズ40で、ウエスト80cm、ヒップ104㎝、もも周り70cm、股上31cm、股下73.5cm、総丈105cm、裾幅25cm。

サイド。

バック。

実際に着用してみた感想

サイズ40を着用した編集K(身長:183cm、体重:65kg)

「まさに”チノパン以上、スラックス以下”の1本ですね。オールシーズン着用可能なので、困ったときはこれ! といった感じで何かと登場機会は多そう」

総評:星4★★★★☆

着心地:ライト ■■■□□ ヘビー
柔らかくフィットする素材とシルエットが実に好印象。

シルエット:スリム ■■■■□ ルーズ
腰回りはゆったりしていますが、ラフな印象にならないのが嬉しいですね。

コストパフォーマンス:お値打ち ■■□□□ ラグジュアリー
このクオリティがこのお値段で……。買っておいて損は無さそう。

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