定番パンツを徹底解剖。『マスタードのパンツ辞典』 #84:TapWaterの『Classic Jersey Trousers』

by Seiya Kato

デニムにチノパン、スラックス。ファッションブランドが毎シーズンのようにリリースする”定番”と呼ばれるパンツたちは、そのブランドを映し出す鏡だ。
1本の定番パンツを実直にリリースし続けるブランドもあれば、定番パンツをベースに異なる素材やシルエットで多彩なバリエーションのパンツを創り出すブランドもある。そう思うと定番パンツというのは案外、シーズンテーマの設けられた最新コレクションよりも雄弁に、ブランドのスタンスや現在地を物語っているのかもしれない。
Masteredの大人気企画『無地T MANIACS』の派生型として誕生した本企画『マスタードのパンツ辞典』では、移りゆくトレンドに左右されることなく、ブランドがリリースし続けている”定番パンツ”を、編集部員が実際に着用しながら、毎回1本ずつ、じっくりと紹介。
第84回では、TapWater(タップウォーター)の『Classic Jersey Trousers』をピックアップします。

Photo:Kazuki Miyamae

TapWaterの『Classic Jersey Trousers』

クリエイティブディレクターの南貴之とNISHINOYAのディレクターである西野大士が2021年春夏シーズンにスタートさせたブランド・TapWaterの『Classic Jersey Trousers』をご紹介。

基本情報
ブランド:TapWater
アイテム名:Classic Jersey Trousers
素材:ポリエステル100%
サイズ:M、L
カラー展開:ブラック
価格:28,600円(税込)

古き良きスポーツトラウザーズをモダンにアップデート

1980年代のクラシックなスポーツトラウザーズから着想を得た『Classic Jersey Trousers』。素材には、ケアがしやすく伸縮性に優れた高密度ジャージーを使用しており、高級感のある表情ながら穿き心地も抜群です。セットアップとしても着用できる『Classic Jersey Blazer』もリリースされているので、併せてチェックしてみるべし。

■レコメンドポイント

当時のディテールを踏襲しつつ、美しくテーパードする上品なシルエットに仕上げられているのが最大のポイント。汎用性が高く、幅広いスタイリングを楽しめそうです。

ディテール&シルエットチェック

ウエスト周りはこんな感じ。

ポケットにはスライダーを配置。スポーツトラウザーズならではのディティールも好印象。

日本のファッションシーンを牽引する2人が手がけるTapWater、今後も目が離せません。

Lサイズで、ウエスト78~86cm、ヒップ109cm、股上31.5cm、股下76cm、ワタリ30cm、裾幅22cm。

サイド。

バック。

実際に着用してみた感想

Lサイズを着用した編集K(身長:183cm、体重:65kg)

「タイトすぎずルーズすぎない、絶妙なシルエット。普段遣いにもってこいな1本です」

総評:星4★★★★☆

着心地:ライト ■■■□□ ヘビー
非常に軽やか。長時間の着用でもストレスを全く感じません。

シルエット:スリム ■■■□□ ルーズ
どの角度から見ても美しいテーパードシルエット。

コストパフォーマンス:お値打ち ■■■□□ ラグジュアリー
シンプルなTシャツを合わせても様になります。ぜひともセットアップでゲットして欲しいですね。

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