定番パンツを徹底解剖。『マスタードのパンツ辞典』 #58:SUGARHILLの『CLASSIC SELVEDGE DENIM PANTS』

by Seiya Kato

デニムにチノパン、スラックス。ファッションブランドが毎シーズンのようにリリースする”定番”と呼ばれるパンツたちは、そのブランドを映し出す鏡だ。
1本の定番パンツを実直にリリースし続けるブランドもあれば、定番パンツをベースに異なる素材やシルエットで多彩なバリエーションのパンツを創り出すブランドもある。そう思うと定番パンツというのは案外、シーズンテーマの設けられた最新コレクションよりも雄弁に、ブランドのスタンスや現在地を物語っているのかもしれない。
Masteredの大人気企画『無地T MANIACS』の派生型として誕生した本企画『マスタードのパンツ辞典』では、移りゆくトレンドに左右されることなく、ブランドがリリースし続けている”定番パンツ”を、編集部員が実際に着用しながら、毎回1本ずつ、じっくりと紹介。
第58回では、SUGARHILL(シュガーヒル)の『CLASSIC SELVEDGE DENIM PANTS』をピックアップします。

SUGARHILLの『CLASSIC SELVEDGE DENIM PANTS』

2016年にデザイナー・林陸也がスタートさせたSUGARHILL。ミリタリー、ワークといった要素をデザインに反映させ、上質に仕立てられた唯一無二のプロダクトを世に送り出しています。今回は、そんな同ブランドの『CLASSIC SELVEDGE DENIM PANTS』をピックアップ。

基本情報
ブランド:SUGARHILL
アイテム名:CLASSIC SELVEDGE DENIM PANTS
素材:綿100%
サイズ:1、2、3
カラー展開:インディゴ
価格:30,000円 + 税

他とは一線を画すこだわりのディティールが魅力の広幅デニムパンツ

岡山に拠点を置くクロキ社の13.5オンスのセルビッチデニムをメイン素材に採用した『CLASSIC SELVEDGE DENIM PANTS』。ウエストベルトに流し込みのベルトループ、巧妙なステッチワーク、フロントフライ、赤耳仕様など、細部にまでこだわりが詰まったディティールにも注目です。

■レコメンドポイント

ヒップとコインポケットに配置されたアイコニックなワイングラス型ポケットが特徴的。他に類を見ないオリジナリティ溢れるデザインは、デニム好きにも自信を持ってオススメできる1本となっています。

ディテール&シルエットチェック

同ブランドらしい巧みなステッチワーク。

バックフロント上部には、シンチバックのディテールを採用。

KUROKI textileのセルビッジデニム。特有の経年変化を楽しむことができます。

サイズ2で、ウエスト81.5cm、ヒップ55cm、股上30.5cm、股下69cm、裾周り26cm。

サイド。

バック。

実際に着用してみた感想

サイズ2を着用した編集K(身長:183cm、体重:65kg)

「独創的なデザインがとても良いですね。シルエットが崩れないヘビーな生地感もかなり気に入っています。穿き込むごとに表情が変わっていくのもポイントかと」

総評:星3★★★☆☆

着心地:ライト ■■■■□ ヘビー
安心感のあるヘビーオンス。

シルエット:スリム ■■■■□ ルーズ
無骨さを程よく抑えた、バランスの良いワイドシルエット。

コストパフォーマンス:お値打ち ■■■□□ ラグジュアリー
岡山で造り込まれた本格派のデニムを、ぜひともお試しあれ。

【お問い合わせ先】
4K
TEL:03-5464-6061
https://www.sugarhilltokyo.com/